マーケターが時間をかけたい業務は「戦略/施策の立案」、かけたくない業務は「LP制作などの実務作業」【ベーシック調べ】
ベーシックは、「マーケターの働き方調査」の結果を発表した。20~50代のマーケターに、業務時間の使い方、現状の課題、利用しているツールなどを質問している。
マーケターがもっとも時間をかけているのは、やはり「施策の実行」
まずマーケターを、「代表」「役員」「部長」「マネージャ」「一般社員」の5つに役職ごとで区分。それぞれに対して、日々の業務時間の配分を聞いた。
- 戦略:戦略/施策を考える時間。
- 施策の実行:LP制作などの実務作業。
- 施策の検証:データ収集などを含めた分析・検証作業。
- その他:外注先/パートナーとの打ち合わせ、社内調整など。
という4つの区分において、全体的に「施策の実行」が多い。一方役職別に見ると、代表・役員が「戦略」に多くの時間を割いているのに対して、部長・マネージャ・一般社員は「施策の実行」「施策の検証」に多くの時間を取られていた。
マーケターが時間をかけたい業務、かけたくない業務
これについては、役職から来る傾向として特に違和感はないが、「4つのうち増やしたい時間」を聞いたところ、役職に関わりなく全体の7割が「戦略」の時間を増やしたいと回答している。
その理由について自由回答では、「日々の運用に追われ、市場やトレンド、マクロを意識してドラスティックな施策を考える時間が取りたい」「1人の担っている業務量が多すぎ、企画部門が逼迫している」「強制的にでも戦略構築の時間を確保できる様にしたい」といった回答があり、業務の多さ・人員の少なさなどにより“目の前の業務”に追われている、マーケターの忙しさが伺える。
そこで逆に、「4つのうち減らしたい時間」を聞くと、「施策の実行にかかっている時間を減らしたい」と55.6%のマーケターが回答している。理由については、「施策実行に時間がかかりすぎている。自動化したいポイントがいくつかある。効果検証は時間がかかっている上にあまり検証しきれていない。ここも改善したい」「少ない人数でやっているので、非常に作業が繁雑で業務量が多く、検証までなかなかできてない」といった意見があがった。
ツールでどこまで解消可能? 15%のマーケターは5個以上のツールを利用
業務の多さ・人員の少なさに、とりあえずツールで対処するという方策がある。「所属している会社で利用しているツールの数」を聞くと、「3個」20.1%がトップだったが、「利用していない」22.4%、「1個」13.9%、「2個」20.3%と、合計56.6%と過半数が、少数ツールの活用に留まっていた。一方で5個以上を使いこなす層も15%ほど存在し、2極化が進んでいることが伺える。
「ツールを5個以上使用している」と回答した人のコメントでは、「複数のツールを組み合わせて分析しないといけないシチュエーションが多い」「バラバラのツールをまとめたい気持ちもある」「それぞれの利点が違うため複数使っているが、できれば数を減らしたい」という声も上がっている。
調査概要
- 【調査対象】マーケティング業務に従事しているマーケター
- 【調査期間】2019年5月28日~31日
- 【調査方法】インターネット調査
- 【設問数】予備調査11問、本調査9問
- 【有効回答】471名
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