音楽ストリーミング配信市場、邦楽大物アーティスト解禁で2018年に急伸【GfK Japan調べ】
GfK Japanは「2018年 音楽ストリーミング配信市場動向」を発表した。主な音楽ストリーミング配信サイトについて、2018年1月1日~12月30日の期間における再生実績を集計・分析している。
2018年の再生回数は、前年比51%増と急伸
集計対象となったのは、「Amazon Music Unlimited」「Apple Music」「AWA」「dミュージック」「Google Play Music」「KKBOX」「LINE MUSIC」「Rakuten Music」「レコチョク」の9サイト。これらサイトにおける再生回数の合計は、前年比51%増と大きく拡大した。参入企業の増加による配信楽曲の増加、それにともなうユーザーの拡大があるが、とくに2018年は、「Mr. Children」「椎名林檎」「松任谷由実」など、大物アーティストのストリーミング配信が解禁となったことも背景にあると見られる。
“邦楽をストリーミング配信で聞く環境”が整った
「邦楽」「洋楽」「アジア」の分類別シェアは、60%・28%・12%だったが、前年との再生数比では、54%増・14%増・170%増。K-POPジャンルの楽曲が、アジアの伸び幅をけん引した。
具体的な年間再生回数の上位10タイトルで見ると、前年に引き続き「エド・シーラン」(Shape of You)が人気だったほか、「DA PUMP」「あいみょん」「ONE OK ROCK」「TWICE」といったアーティストが2018年はランクインした。前年の「洋楽7曲、邦楽3曲」という構成から、2018年は「邦楽8曲、洋楽1曲、アジア1曲」と大きく変化しており、大物アーティストのストリーミング配信解禁などもあって、“邦楽あるいはアジアの楽曲を、ストリーミング配信で聞く環境が整い、ユーザー層が拡大した”と推測できる。
調査概要
- 【調査対象】主要ストリーミング音楽配信サイト(2018年12月末時点)における再生実績に基づく
- Amazon Music Unlimited(2017年11月8日サービス開始以降)
- Apple Music
- AWA
- dミュージック
- Google Play Music
- KKBOX
- LINE MUSIC
- Rakuten Music
- レコチョク
- 【集計期間】2018年1月1日~2018年12月30日
※前年は2017年1月2日~2017年12月31日 - 【集計頻度】週次
- 【分類別データの集計対象】年間再生回数上位1000タイトル
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