広告配信プラットフォーム事業のヒトクセは、サイト内キーワード連動型広告配信システム「AdPicker」の提供を8月30日に始めた、と同日発表した。専用タグを埋め込んだウェブページ内のテキストを解析し、テキスト文をキーワードに分解した後、独自の解析システムで効果につながると判断したサイト内キーワードに対して広告配信が可能になる。次世代型の広告ネットワークという。
ウェブ広告配信でのユーザー個人へのターゲティングがGDPR(一般データ保護規則)やサイトトラッキング抑止機能のITP(Intelligent Tracking Prevention)などで制限される中、コンテンツターゲティングが再び注目されていることから展開する。擬似的な視線トラッキング技術を使い、ユーザーがキーワードを閲覧したと判断したタイミングで広告を表示し、ユーザーの注目度を高める。
テキスト、動画、リッチメディア広告といったさまざまな表現でキーワード連動広告が表示できる。広告出稿側は精密なキーワードターゲティングが可能になり、キーワードに興味を持ったユーザーに広告を示すことで、閲覧行動を阻むことなくコンバージョン(最終成果)向上を実現する。サイトの文章中に広告を表示させるため、メディア側には既存の広告枠の収益を損ねない利点がある。
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