野村総研とドコモが昼間人口ベースの富裕層エリアデータを提供開始、携帯電話の基地局情報を活用

「モバイル空間統計」を組み合わせ、「昼間人口版 富裕層エリアデータ」推計が可能に
岩佐 義人(Web担 編集部) 2018/1/12 12:20

野村総合研究所(NRI)とドコモ・インサイトマーケティング(DIM)は、両社が共同開発したエリアごとに特定層(今回は年齢40~60歳代で資産1億円以上の富裕層)が昼間の時間帯に何人いるかを推計したデータを1月11日より提供開始する、と同日発表した。昼間の時間帯に、あるエリアに、どういう属性を持った人が何人いるかという「昼間人口ベース」のデータは、性別や年齢層別などに限られていた。NRIでは以前から居住地ベースの富裕層推計データを提供してきた。今回、DIMが提供する「モバイル空間統計」を組み合わせることで、「昼間人口版 富裕層エリアデータ」を推計できるようにした。

昼間人口ベースの富裕層エリアデータを用いることで、例えば「平日の13時に、東京都世田谷区の成城に、40~60歳代の富裕層が何人程度いるのか」、「休日の10時には、東京都中央区銀座にその層に属する人が何人程度いるのか」などの分析が可能になる。昼間そのエリアにいる富裕層をターゲットとして店舗配置を最適化することや、その層に向けたイベントやキャンペーンについて費用対効果の向上を図ることができるようになるという。NRIとDIMは、今後、各企業の利用ニーズに合わせた昼間人口データの提供を検討していく。

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