若年層のSNS動画利用実態で10代女性はファッションなどは検索サイトよりSNSで検索

電通総研調査、10代女性は写真加工アプリを1投稿で3個使用、キーワードは「ES-M-L」

電通グループのシンクタンク、電通総研のメディアイノベーション研究部は、若年層スマートフォンユーザーの写真や動画アプリを使用したビジュアルコミュニケーションの研究で、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)上の動画利用実態に注目した調査を行い、結果を2月13日発表した。15~34歳の男女を対象に調べた。ファッショントレンドや著名人の情報などビジュアルがポイントになるテーマでは10代の女性は検索サイトよりSNSで検索する比率が高かった。

10代女性は写真加工アプリを1投稿あたり3個(他の世代は1、2個)使用している。1日にユーザーが「いいね!」を押す平均回数は「Facebook」が9.3回、写真共有の「Instagram」は10.3回だった。SNS発信のモチベーションは「自分自身の体験のストック」(36.9%)で、「つながり・コミュニケーション」(17.9%)「生活のアピール・演出」(16.1%)と続いた。SNSのほかのユーザーの写真・動画の影響で何らかの購買・消費行動をしたことがある層も4人に3人あった。

調査結果から、動画世代のスマートフォンユーザーを読み解くキーワードは「ES-M-L(エス・エム・エル)」という。ESはEphemeral(はかない)/Shortで、MはMORU(盛る)、LはLiveを指す。ESは一定時間後に消える動画や短めの動画で発信のハードルを下げて手軽に動画をシェアすること、Mは自分の姿や日々の体験を加工アプリで盛ってコンテンツにすることで、動画の加工も盛んになっている。Lは、今に焦点を当てた情報のライブ配信を好む傾向にあることを意味する

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