アカマイが東京セキュリティ・オペレーション・センターを開設

CDNやセキュリティサービスを全世界で提供しているアカマイ・テクノロジーズは、日本の顧客向けに提供するセキュリティサービスを強化するためのセキュリティ・オペレーション・センター（SOC）を東京に開設したことを、3月11日に発表した。

アカマイの調査によると、Webサイトに対するDDoS攻撃（尋常ではないトラフィック量を人為的に発生させることで、Webサイトなどを利用できない状態にする攻撃）が増加している。2014年第4四半期には、対前年同期比でDDoS攻撃が57%増加しており、その攻撃の強さ（ピーク帯域幅）も52%増えているという。また攻撃者は、事前調査に時間をかけ、短時間で効率的に、かつ多側面からの攻撃を行うように賢くなっているという。

こうした状況を背景に、DDoSをはじめとする攻撃からWebサイトやWebアプリケーションを守るセキュリティサービス提供のための拠点として、東京にSOCを設置した。アカマイのもつネットワーク規模による受け皿の確保と、攻撃に対する検知・分析・対応を通じて、マネージドセキュリティサービスを提供していく。

アカマイはWebサイト・アプリケーションや動画などのメディアを高速に配信するCDN（コンテンツ配信ネットワーク）として利用されることが多いが、同社では「パフォーマンスとセキュリティは同時に確保するべき」として、コンテンツ配信と同時にセキュリティサービスを提供している。

同社のセキュリティサービスには、次のようなソリューションが含まれる。

• Webアプリケーションに対する攻撃対策（WAF）
• 大規模ネットワークへの分散によるDDoS緩和
• DNSへのDDoS攻撃を緩和する分散化処理
• HTTP以外のプロトコルに対する攻撃に対応するProlexic

また、SOCによるマネージド・セキュリティサービスでは、来た攻撃に対応するだけでなく、顧客のネットワークやシステムを攻撃に対して強いものに強化していくためのサービスも提供していく。

セキュリティサービス利用の費用は、業務内容や人員によって異なる。

・アカマイ・テクノロジーズ
http://www.akamai.co.jp/enja/