オムニチュア、6つの業種に特化したアクセス解析最適化パッケージ「Omniture Fusion」提供
オムニチュアは8月20日、業種別に特化したアクセス解析のコンサルティングパッケージ「Omniture Fusion」を提供開始した。同社のアクセス解析ツール、「SiteCatalyst」導入ユーザー向けに代理店経由で販売する。
Omniture Fusionは、同社のアクセス解析であるSiteCatalyst導入時の基本初期サービス。アクセス解析の障害になりがちなビジネス課題や評価指標(KPI)の設定、技術支援などを、業種やサイトタイプに特化した形でパッケージ化して提供する。パッケージには、業種/サイトタイプ別のビジネス課題とKPI、導入活用の手引書となるプレイブック、技術支援が含まれる。
今回のサービス開始にあたって、ジャパンカントリーマネージャーのマーカス氏は、「インターネットでは技術的にすべてのアクセスのデータを取ることができる。しかし、どういったデータを見てアクションを取るべきか、KPIをどこに設定して見ればいいのか、計測と改善という部分で多くの企業がつまずいてしまう。そのノウハウが必要であることを感じてきていた」とオンラインビジネス最適化のプロセスにおいて、計測や改善という解析の部分で多くの企業がつまづいていることを指摘。
その点、今回発表したOmniture Fusionの提供によって、たとえば従来は1か月~3か月かかっていたSiteCatalystの導入・要件定義が数週間~1か月ほどに短縮できるという。さらに、アクセス解析データ取得の基盤整備と最適化を短期間で実施し、ROIを向上させることができるのに加え、以後の最適化サイクルに必要となる基盤が整備されるので、より高度な最適化ソリューションが展開できるともいう。
現時点で対応する業種は、「小売」「メディア」「ハイテク」「旅行」「金融」「自動車」6つ。オムニチュアでは全世界に140人以上のコンサルタント、7つの業種専門チーム、4つのソリューション専門チームを有しており、Omniture Fusionにはこれまでに蓄積してきた業種別のベストプラクティスがパッケージ化されている。
「オムニチュアでは、米国を中心にリーディングカンパニーにコンサルティングサービスを提供してきた。Omniture Fusionでは、第一線のマーケターと仕事をすることで蓄積してきたベストプラクティス、小売であれば売り上げを上げる、メディアであればPVを増やして広告収入を上げるといった、各業界別のビジネスゴールに基づいて我々が導入してきた何百というメソッド、ウェブ解析のなかで最も効果の高い解析手法、そして最適化手法、および実現するための導入手法を業種別にパッケージ化して提供する」(オムニチュア コンサルタント 大山氏)
アクセス解析の発展によって、より柔軟にマーケティングに使えるデータを取得できるようになった。一方で、多くのデータを取れるようになったが、データに基づいてどのような改善アクション起こせばいいのかわからないというようなジレンマにマーケターが陥っていると言う大山氏。今回の発表したOmniture Fusionでは、よりビジネスにインパクトのあるデータを凝縮したベストプラクティスをパッケージ化して提供することで、より短期間でビジネス最適化のアクションを実現できるようになるとした。
Omniture Fusionの申し込みは、オムニチュア認定代理店経由で年内の受付開始を予定。価格は代理店による。なお、8月20日の時点でSiteCatalystを新規導入する数社に導入済みというが、今後は認定代理店経由で、すでにSiteCatalystを導入している企業にもサービスしていくという。
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