BIGLOBEと博報堂が4000万規模の行動ターゲティング広告配信実験を実施

ECビッグローブと博報堂は4月5日、行動ターゲティング広告市場の形成に向けた協業を開始すると発表。その第一歩として、総配信数約4000万の大規模な行動ターゲティング広告配信実験の結果を公表した。

実験は2007年1月29日~2月18日の間行われ、BIGLOBEのサイト視聴者のうち、行動履歴の取れた200万人の中から車に興味のありそうなユーザーを関心領域ごとに14のグループに分類し、それぞれのグループごとに関心のありそうな広告を配信して、グループに入らなかった視聴者への通常の配信結果と比較して、広告の反応率を分析した。

実験の結果、行動ターゲティング広告は、行動ターゲティングしなかった広告と比べ平均1.6倍のクリック率だった。また、特定の車種に関心を持つ層など、対象広告に対しもっとも高い反応を示したグループでは、約4.1倍のクリック率を観測した。

また、行動ターゲティング広告に反応してバナーをクリックしたユーザーは、クリックした先の広告クライアントサイトにおいて情報収集行動を能動的に行っていることを確認。車種の情報掲載ページへのアクセス率は、通常のバナー広告と比べて11.1倍、カタログ請求ページで20.9倍、販売店検索ページで30.2倍を記録した。

さらに、行動ターゲティング広告を配信したユーザーの、広告配信終了後の広告クライアントサイト利用状況を把握・分析した結果、広告配信終了2週間後のクライアントサイト訪問数がもっとも多いグループでは、通常のバナー広告と比べて5.8倍の訪問数を記録。ターゲティングされたユーザーでは広告配信後においてもトラフィック獲得効果がある可能性が示された。

これらの実証結果を踏まえ、BIGLOBEでは6月から行動ターゲティング広告商品を発売する。また、行動ターゲティング広告クリック後のクライアントサイトにおける利用者行動分析サービスや、高い反応を示したグループのユーザーがBIGLOBEを再訪問した際に、再度同広告クライアントのバナーを表示して、より能動的なユーザを送客するサービスなどを順次追加開発する予定だ。

なお、行動ターゲティング広告商品の販売については、博報堂をはじめ、広くさまざまな広告会社と連携して行っていく。

博報堂
http://www.hakuhodo.co.jp/
BIGLOBE
http://www.biglobe.ne.jp/

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