ユーザーエージェント とは 意味/解説/説明 【User Agent, UA】

略語/フルスペル/訳語

User Agent, UA

ユーザーエージェント(User Agent:UA)は、「ネット利用者が使用しているOS・ブラウザ」のことを指す。一般的なインターネットブラウザを使い、HTTPに基づきサイトなどにアクセスした際には、ユーザーエージェントに関する各種情報が、相手側に通知される仕組みとなっている。

サイト側はユーザーエージェントを見ることで、アクセスしてきたユーザーが「どういったOSや、どういったブラウザを使っているか」を把握できる。そのため、アクセス解析に利用されることが多い。サイト側は、OSやブラウザバージョンによって表示を切り替えたりすることも可能だ。

たとえば、「Windows 10ユーザーがChrome バージョン90を使ってアクセスしてきた場合」は、以下のような文字列が、ユーザーエージェントとして識別される。

Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/90.0.4430.212 Safari/537.36

また、Google、Yahoo!などの検索エンジンのロボットは、それぞれ独自のユーザーエージェント名を利用しており、一般的なブラウザからのアクセスと区別される。これにより、自社サイトへのアクセスが複数回あっても、一般ユーザーによるものか検索ボットによるものか区別することが可能だ。

ただしユーザーエージェント名は、ブラウザの利用者が任意に変更することも可能。ユーザーが通知してきたユーザーエージェント名は、全面的に信頼せず、あくまで1つの目安として利用するのがよいだろう。

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