国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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「この画像、AI生成です」を検出するツールをグーグルが公開

グーグル検索SEO情報②

「この画像、AI生成です」を検出するツールをグーグルが公開
SynthIDが埋め込まれたメディアファイルを識別 (News from Google) 海外情報

グーグルは、コンテンツがAI生成かどうかを判定するSynthID Detectorというツールを無料で公開した。検出できるコンテンツフォーマットは次のとおりだ:

画像JPG、JPEG、PNG、BMP、WEBP、AVIF、HEIC、HEIF、TIFF、TIF、GIF
動画MP4、MOV、WEBM
音声WAV、MP3、OGG、FLAC、AAC、M4A

この判定は、AI生成コンテンツに「電子透かし」を入れる「SynthID(シンスアイディー)」という技術を前提としている。AIがコンテンツを生成するときに、人間の目や耳では感知できない特殊な識別情報を自動的に埋め込む仕組みで、SynthID Detectorはその情報を使ってAI生成かどうかを判別する。SynthIDは、画像であれば、切り抜きやサイズ変更、圧縮、フィルタ加工にも耐性があり、依然として検出可能だ。

SynthID Detectorにサポートするメディアファイルをアップロードすると、SynthIDを検出しAI生成かどうかを判定してくれる。

SynthID was detected
「SynthIDが検出されました。このメディアはGoogle AIで作成または編集されています。」と表示されている。

ただし、そのコンテンツを生成したAIツールがSynthIDをサポートしている必要がある。先のスクリーンショットで見せた画像はGeminiのNano Bananaで作成したものなので、このツールで検出できる。

しかし、たとえばXのGrokはSynthIDをサポートしていない。そのため、Grokで作った画像をSynthID Detectorにかけても、AI生成であることを検出できない。

SynthID was not detected
「SynthIDは検出されませんでした。このメディアがSynthIDパートナーのAIで作成された可能性は低いと考えられます。」と表示されている。

現状でSynthID Detectorがサポートするのは、グーグルと、OpenAI、NVIDIA(エヌビディア)、アップルなどのパートナー企業のAIツールで作成したコンテンツだ(アップルは近日中の対応を予定)。

SEOとは直接関係のないニュースではあるが、AI生成コンテンツを利用する機会も増えているだろうから、何かの役にたつこともあるかもしれない。たとえば、次のような場面だ:

  • AI生成コンテンツの意図しない混入を防ぐ
    ライター・クラウドソーシング・制作代理店から納品された画像・動画・音声コンテンツについて、想定どおりの手作業によるオリジナル制作物か、あるいはAIツールで生成・編集されたものかを事前に検知・検証できる。

  • ガイドライン遵守の確認
    自社のコンテンツ制作ガイドラインで「AI素材の使用制限」や「AI使用時の明記ルール」を定めている場合、そのポリシーが守られているかの品質チェックプロセスとして活用できる。

  • 透明性の確保
    グーグルはAI生成コンテンツ自体を否定していないが、「ユーザーに提示する情報の正確性や透明性」を重視している。SynthIDを用いて自社サイト上の生成AIメディアを把握・管理し、必要に応じて「AI生成画像である」旨を注記してサイトの信頼性を高める。

  • 偽情報やディープフェイク掲載リスクの回避
    一次情報として外部から引用・掲載するメディア(画像や動画など)がAIによって捏造されたものでないかを検証し、ファクトチェックの不備によるサイトの権威性低下や炎上リスクを未然に防ぐ。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
  • コンテンツ作成者に伝えましょう

体験型マーケティングは、ソーシャルとAI検索の入り口になるのか
リアルな体験とソーシャルメディアでの発信の両輪 (Marketing Dive) 海外情報

「デジタル」と「現実の体験」をどう両立させるか

このトピックに関して、プロのマーケターが語ったイベントの情報をお届けする。

2026年10月5日、Advertising Week New Yorkのセッションで、VaynerX(ヴェイナーエックス)会長のゲイリー・ヴェイナチャック氏と、Target(ターゲット)やJPMorgan Chase(JPモルガン・チェイス)のマーケターが参加したパネルディスカッションだ。Marketing Dive(マーケティング ダイブ)が報じている。

デジタルと現実の「両方」が必要

AIやクリエイターエコノミーで生活のデジタル化が進むほど、消費者は現実の体験を求めるようになる。VaynerXはこの両立の考え方を「relevance barbell(関係性バーベル: リアルとソーシャルメディアの両輪で、消費者とのつながりをつくる考え方)」と呼んでいる。同社では、イベントなどの体験型マーケティングを開催すれば、同時にソーシャルメディア向けのクリエイティブを大量に作る場にもなると位置づけている。

体験を「共有したくなるもの」にする

Targetのミシェル・メセンバーグ氏は、足を運ぶ価値のある体験は、共有する価値のある体験にもなると説明した。参加者が自分の言葉で体験を語れば、その人の周りにブランドの魅力が広がる。

Targetは9月のニューヨーク・ファッションウィークで、デザインの歴史を紹介する2日間の展示を開いた。JPMorgan Chaseは5,000以上の店舗網や、Chase Sapphireの「Dinner on the Court」などのイベントを、デジタル上のコンテンツにつなげている。

また、ヴェイナチャック氏は、イベントとコンテンツ制作を切り離さず、最初から一体で考えるべきだと述べた。そうすればコストを抑えつつ、運営もスムーズになるという。

ソーシャルメディア投稿はAI検索にも有効

JPMorgan ChaseのCMOであるカーラ・ハッサン氏は、「LLMがブランドの動画などを取り込み、それが消費者の質問に対するブランドの見え方に影響する」と語った。

ヴェイナチャック氏は、LLMやAEO/GEOのためだけでも、すべてのブランドがオーガニックなソーシャルメディアへの投資を抑えすぎていると主張した。同氏は、ソーシャルメディアが2026年には広告の主要な形態であるべきだとも述べている。

ヴェイナチャック氏は、2026年に30秒のCMを見る人はほとんどいないと主張した。80人規模のディナーに来た3人のほうが、CMを見る可能性のある1,000万人より事業に影響を与えうるという。

◇◇◇

体験が共有されるコンテンツはソーシャルメディアだけではなく検索対象のコンテンツとしても価値がある。パネリストたちの見解を参考にしたい。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

Google公式動画で学ぶSEO。初級者向けと技術担当者向け、お好きな方をどうぞ
SEOを体系的に学べる2つの動画リストを公開 (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報

グーグルは、SEOを順序立てて学べるよう、既存のYouTube動画を「初級者向け」と「技術担当者向け」の2つの再生リストに整理した。検索の基本から、大規模サイトの技術的な課題まで、目的に合った内容を学べる。

  • Search fundamentals for beginners(初級者のためのSEOの基礎)
    グーグル検索の仕組み、検索結果での見せ方の改善、Search Consoleによる成果測定、Googleトレンドを使った話題のトピックの調査などを解説。

  • Technical SEO fundamentals(テクニカルSEOの基礎)
    robots.txt、クロールの効率化、インデックス登録の問題調査、重複コンテンツ、HTMLの処理、APIなどによる作業の自動化などを解説。

再生リスト内の動画は新規ではなく既存のものだ。しかし、SEO初級者にとっては、自分の役割と知識に合う再生リストを選ぶことで、散在していた公式動画を体系的に学べる。

★★★★☆
  • SEO始めたばかりの人用(上級者は気にしなくていい)

Retry-After HTTPヘッダーに関する情報が「グーグルのクロール頻度を抑える」ドキュメントに追加
コメント (グーグル 検索セントラル) 国内情報

Webサーバーの負荷が高く、緊急対処としてGooglebotのクロールを抑制したい場合、どうすればいいのだろうか?

グーグルは、Googlebotのクロール頻度を下げる方法を解説した技術ドキュメントの緊急時のクロール頻度の引き下げに関するセクションを再構成し、Retry-After HTTPヘッダーに関する情報と例を追加した。

Retry-After HTTPヘッダーのサポートは新しいものではない(「ウェブサイトを一時停止または無効化する」のドキュメントにすでに記載されている)。クロール頻度の削減ガイドに直接追加することで、クローラー トラフィックを緊急に削減する必要がある場合に、見つけやすく理解しやすくした形だ。

緊急時には、この情報をサーバーエンジニアに共有するといいかもしれない。

★★★☆☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ
  • 技術がわかる人に伝えましょう

YouTube、オリジナルのショート動画を優先する方向へ
独自の価値を加えずに再投稿するコンテンツは表示されにくく (YouTube Help) 海外情報

YouTubeは、「ショート動画のおすすめでオリジナルコンテンツをさらに優先する方針」を2026年10月2日に発表した。他者の動画を独自の価値を加えずに再投稿するコンテンツは表示されにくくなる。

  • 影響を受けるチャンネル ―― 他者の動画を、十分な変更なしに集めたり再投稿したりすることが中心のチャンネル。

  • 求められる工夫 ―― 独自の解説、創意ある編集、ストーリーを加える。

  • 不十分な変更 ―― 軽微な技術的編集や、テンプレートによる見た目の変更だけでは、独自性として十分ではない。

今後のショート動画制作では、素材を加工するだけでなく、自分ならではの視点や語りを加えることが重要である。コンテンツ戦略の一環としてYouTubeショート動画を公開しているサイトでは要注意だ。

★★★☆☆
  • ショート動画がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

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