衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

必須3集客施策に対する準備を行うこと

必須3集客施策に対する準備を行うこと

3つ目の項目は、AdWordsやカスタムキャンペーンを実施しているサイト限定の内容だ。

まず、AdWordsを実施しているなら、Google アナリティクスとの連携を行いAdwordsのデータを取り込もう

また、他に集客のためのマーケティング活動を行っているのであれば、計測対象サイトに誘導するリンクにカスタムキャンペーン用のパラメータを付与するようにしよう

こちらは前項の目標設定より若干ハードルが高い。それについては後述するが、それでもその労力を遥かに超えるメリットがあるので、サイトへの集客のための各種マーケティング活動を積極的に行っているなら、ぜひ取り組んでほしい。

設定することによるメリット

まずAdWordsのデータを取り込むことだが、AdWordsはGoogleが提供している広告サービスのシステムで、単独でもその広告効果についてのデータを見ることができるのだが、Google アナリティクスに取り込むことで、さらに、他のマーケティング施策との関係や、成果に直接結びついていないキーワードで集客した人の質がわかるようになる

Adwordsのデータを取り込めば、[集客]>[AdWords]レポート群(図6赤枠部分)や「キャンペーン」「キーワード」レポート(図6青枠部分)の一部が有効になる。

図6:集客セクションのレポート群

それから、その他のレポートの「キャンペーン」「キーワード」「一致した検索クエリ」などのディメンション(図7赤枠部分)で、AdWords広告の明細データを各種指標グループと組み合わせて見られるようになる。

図7:[集客]>[キーワード]>[有料検索]レポート

また、カスタムキャンペーン用のパラメータをランディングページのURLに付与することで、集客のためのマーケティング活動に対して、「参照元」「メディア」「キャンペーン」「キーワード」「広告のコンテンツ」の5つのディメンション軸(図7赤枠部分がその一部)で成果を評価できるようになる

このカスタムキャンペーン用のパラメータを正しく付与すれば、Google AdWordsとYahoo! プロモーション広告を同じレベルで並列に比較することもできるようになるので、カスタムキャンペーン用のパラメータも適切な運用を行って、レポート画面に反映させてほしい。

AdWordsデータの取り込み方法

AdWordsデータの取り込みは、該当のGoogle アナリティクスのアカウントとAdWordsアカウント間でデータ連携をさせる設定を行う必要がある。実際は双方のアカウントの管理者である必要がある。サイトによっては、AdWordsのアカウントは広告代理店だけが保有し、Google アナリティクスのアカウントは事業会社側だけが保有しているような場合もあり、この作業は少々ハードルが高い場合もあるが、下記を参考にしてほしい。

カスタムキャンペーンのパラメータの付与方法

カスタムキャンペーンのパラメータを付与するには、「参照元」「メディア」「キャンペーン」「キーワード」「広告のコンテンツ」の5つのディメンションで集客を分析するため、最大5種類のパラメータをランディングページのURLに付与する必要がある。関係者が集まってどのようなルールでこのパラメータを付与するのかを決めたた上で、運用を開始するのがよいだろう。具体的に下記を参照にしてほしい。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール

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