[商用CMSガイド] 編集部の気になる製品チェック!

[最適なサイトと適さないサイト]カスタマイズ不要で導入期間と導入コストを大幅に削減運用にはクリエイターとマーケターの協力が不可欠

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[最適なサイトと適さないサイト]
カスタマイズ不要で導入期間と導入コストを大幅に削減
運用にはクリエイターとマーケターの協力が不可欠

WebReleaseは、サイト構築に大規模な開発が必要なエンタープライズCMSとは一線を画している。パッケージであるためシステム開発は不要で、クリエイターはWebReleaseの拡張タグを習得する必要があるものの、テンプレートの自由度が高いため、エンジニアによる開発は必要ない。パッケージソフトのため、インストールさえ終われば、すぐにサイト制作に着手可能だ。RDBMSや専用の公開サーバーも不要なため、導入期間、導入コストとも、開発基盤型やソリューション型のCMSより大幅な削減が可能となる。

ライセンスはユーザー数やCPU数に依存しない。ソフトウェア保守も無償で、バグフィックス版や機能追加版は無料ダウンロードできる。トータルに見て、コストパフォーマンスの高い製品だ。

WebReleaseがターゲットとするサイト規模は、数百~数万ページ程度のサイトだ。数十万ページ規模のサイトや、「楽天」や「ぐるなび」のような仕組みが競争を決めるようなサイトを運用するためのツールではない。また、CMSの機能のみでパーソナライズを実現するなど、Webマーケティングを完結させたいという場合には向かない。たとえば、レコメンデーションエンジンのようなモジュールが提供されているわけではないので、こうした場合は、他社の製品を利用するなどの工夫が必要であり、クリエイティブとマーケティングそれぞれの人材は欠かせない。

しかし、最近はいわゆるエンタープライズCMSからの乗り換え案件も急増しているという。景気の影響からか、コスト意識が高く、CMSの開発やカスタマイズにリスクを感じるユーザーが増加しているようだ。

WebReleaseの利用では、テンプレートを作成するクリエイターが重要な役割を果たす。いくらパッケージで導入が簡単とはいえ、WebReleaseには初期テンプレートが導入されているわけではないので、情報設計やマークアップ言語のコーディングができるレベルのクリエイターがいて、はじめてWebReleaseのパフォーマンスを十分に引き出すことが可能になる。

しかし、この役割をアウトソースすることも可能だ。フレームワークスソフトウェアでは導入や構築を請け負わないが、同社には多数の販売パートナーがいて、テンプレート制作なども手がける。パートナーはそれぞれ得意とする業種やシステムが異なるため、問い合わせがあった場合は、適任だと思われるパートナーを紹介している。

WebRelease 2の典型導入パターンと価格

小規模:~150万円、中規模:~500万円、大規模:~1,000万円(CMSのライセンス、ミドルウェア、ハードウェア、コンテンツ移行、制作費を含む)

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