客単価の向上が売上アップのカギ
客単価の向上が売上アップのカギ
290円ラーメンを看板に掲げる「幸楽苑」は、低価格競争から業績不振に陥りました。客が安い商品だけを求めている、安くすれば客がドンドン集まるというのは思い込み。これはネットでもリアルでも同じで、不振にあえぐ店舗の多くが「客不足」と「低価格」に苦しんでいます。
「売上」は「のべ客数」×「客単価」で計算されます。100万円売り上げるのに、1万円の商品なら100人で足りますが、1000円ならその10倍の1000人もの客が必要です。
客数がそう簡単に増えない以上、短期的な売上アップを達成するには「客単価」を上げるしかありません。三ノ宮もそう考えました。
「幸楽苑」の創業者が現場復帰して着手したのは、メニューの「並び順」の変更です。高い商品を一番目立つ左上から配し、「290円」のラーメンを一番下にすることで、すべての商品に目がいくようにしたのです(ホームページのメニューも同様になっています)。
客は「欲しい」から買います。高い安いは理由付けです。私はいつも490円の味噌野菜ラーメンを注文します。理由は美味しいから。
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この記事の筆者
原作:宮脇睦(みやわき・あつし)
プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。制作、営業の双方の現場を知ることからWebとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、『月刊宝島』などに寄稿。
作画:牧岡ちかひで
元はお堅い経理マン、初めて応募した新人漫画賞で佳作受賞。まぐれ当たりが人生の分かれ道、脱サラして漫画家に人生軌道修正。一般、広告からお色気まで森羅万象、この世のすべてを漫画にするのが秘めたる野望。「子作りからあの世まで」をモットーに、地図の無いマンガ街道をただ今邁進迷走中!!