期限切れのドメイン名を登録してSEOの効果を「盗む」ことはできますか?

期限切れドメイン名をオークション等で登録して自分のウェブサイトとして使おうとしている方は多いのではないでしょうか。 そういったドメイン名はSEO的に良い影響があるのでしょうか?
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商業的かどうか、好みかどうかに関わらずドメイン名には多くの選択肢があり、世界で最も多くの人につかわれている検索エンジンを提供するGoogleは、SEO (検索エンジン最適化) に様々な基準を設けています。
 
そのため、Google の “webmaster trends analyst” であるジョン・ミューラー氏が最近の情報発信でドメイン名について話し始めた時には我々も真剣に耳を傾けました。

ドメイン名のSEOに対する影響について、Google のジョン・ミューラー氏からのコメント

ミューラー氏は、SEO関連の質問をすることに興味がある人とGoogle Meet で定期的なコールを行っています。最近のコールで、彼はドメイン名の世界でかなり一般的な慣行についての質問を尋ねられました。
 
具体的には、「SEOが良好なサイトに使用されていたドメイン名で期限が切れたものを登録して、そのSEOの影響力の恩恵を受けられるのか、またはそういったドメイン名にリダイレクト設定をして別サイトに転送することに効果はあるか」について尋ねられました。

期限切れのドメインが価値があるのはなぜですか?

故意に有効期限が切れた場合でも、誰かが更新通知を見逃した場合でも、ドメイン名の有効期限が切れると、最初に更新猶予期間が遅れて一時停止された後、追加の再取得期間が始まり、その後に誰でも登録できるようになります。
 

しかし、価値があると考えられているドメイン名は、期限が切れた後そのまま登録されずにいるわけではありません。多くの場合は登録直後、場合によっては数日、数週間、または数か月後に前回と同じ登録者か別の誰かによって購入されます。

SEOの効果というのは実際には期限切れのドメイン名が価値がある理由の1つにすぎません。ドメイン名失効前までに公開されていたウェブサイトが別の場所にリンクされている場合や、そのウェブサイトがブラウザでブックマークされている場合にも役立ちます。

期限切れドメイン名に価値がある理由はたくさんあります。例えば、そういった期限切れドメイン名は一般的に需要が高いドメイン名であるかもしれません。.com ドメインと一般的な単語が使用されたドメイン名は今でも人気が高い状態です。ドメイン名の所有者から登録価格より高くドメイン名が購入される場合もあります。

Googleは再登録された期限切れのドメインをどのように扱いますか?

Googleがこのような質問に対する明確な回答を行うことはめったになく、今回の質問に関するミューラー氏の回答も例外ではありませんでした。基本的に、彼はドメイン名が期限切れになって再登録される可能性のある正当な理由のいくつかと、期限切れドメイン名のSEOの効果をゼロから開始するのが、明らかな悪用ケースを罰しないことと同じくらい不公平である理由について述べました。
 
また、彼は基本的に Google が悪用ケースを見つけることに対して「かなり良い仕事をしている」と彼が思うと言うだけに留まりました。

期限切れドメイン名について気にする理由

今回のミューラー氏のコメントは大きな話題にはなりませんでしたが、ドメイン界隈に少なからず波紋を作りました。ドメイン名の「アフターマーケット」は盛んな場所ですが、多くの憶測が飛び交う場所でもあり、期限切れのドメイン名の再登録がこのアフターマーケット市場に影響を及ぼします。そして、SEOやドメイン名についてGoogleが明示的または暗黙的に言及する内容についてもたくさんの憶測が氾濫している状態です。

期限切れドメイン名のSEO効果についての結論

SEOの効果が努力の結果正当に得られているものであるか、検索エンジンのシステムを逆手にとることで得られているものであるかは特定のドメイン名を確認することでわかるようになり、SEOに影響が出るようにする、というのがGoogleのジョン・ミューラー氏と上司がやろうとしていることです。
 
検索エンジンのシステムを逆手に取り、悪用してSEOの効果を得ようとしてとしているものは特定され、SEOの観点から罰せられ、それ以外の良質で訪問者が欲しいコンテンツのあるサイトには良い影響を及ぼすようになるということを覚えておきましょう。
 
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