タカノ株式会社~"AI社長"による会議資料レビュー、生成AIでの経営課題の壁打ち、自部門の業務再設計と資源再配置の構想までを役員自らが体験。トップ主導で「全体最適」のAI経営推進フェーズへ~

生成AIを経営の意思決定プロセスに組み込む「役員向けAI経営講座」のイメージ
タカノ株式会社(本社:長野県上伊那郡宮田村、代表取締役社長:鷹野 雅央)は、2026年5月12日(火)、全役員を対象とした「役員向けAI経営講座」を初めて開催いたしました。
本講座は、2026年3月27日に開催した「第2回 生成AI活用成果報告会」で示した「個人利用から組織活用・製品応用へ」の方針をさらに推し進め、生成AIの活用を
経営の意思決定プロセスそのものに組み込むフェーズへ移行することを目的としたものです。3時間にわたるプログラムでは、役員自らが生成AIを操作し、自部門の経営課題やAI活用による業務再設計のシナリオを対話的に検討する実践型の体験を行いました。
長野県に本社を置く製造業として、今後も「製造業から『創造業』へ」の進化を、経営陣自身の変革から推進してまいります。
■ 開催の背景 当社はこれまで、全社を挙げて生成AIの業務実装を推進し、現場主導での生産性向上と新たな顧客価値の創出に取り組んでまいりました。各部門でのボトムアップの実践を通じて、生成AIを「組織の資産」「製品応用」へと昇華させる土台が整いつつあります。
次に当社が目指すのは、こうしたボトムアップの成果を
経営の意思決定そのものへと接続し、「全体最適」の発想でAI活用を進めていくことです。当社が考えるAI経営は、業務の効率化のみを目的とするものではなく、
「オペレーションの効率化」「成長領域・重要分野への資源の再配置」「さらなる成果創出」を一つのワンセットとして捉えるものです。AIで経営判断の質を高め、生まれた時間と人財の力をより高い付加価値を生む領域に振り向ける ― これらは経営陣自らがAIを使いこなすことなしには実現できません。本講座は、その第一歩として、全役員が生成AIを体験的に学ぶ場として企画されました。
■ 講座の基本思想:Human in the Loop(HITL) 本講座は、全セッションを通じて「
AIは"提案する"、人は"決める"」というHuman in the Loop(HITL)の原則を共通の土台に据えています。AIに意思決定を丸ごと委ねるのではなく、経営陣がAIを使いこなしつつ、最終判断と説明責任は人間が担う ― この姿勢を、講座を通して繰り返し共有しました。
特に「送信」「削除」「上書き」「対外公開」など後戻りの難しい操作については、必ず人が確認・承認するプロセスを設計することの重要性を強調しています。AIを「魔法の意思決定装置」ではなく「
思考を拡張する壁打ち相手」として位置づけ、人間の判断力を磨くためにAIを使うという基本姿勢を全社の共通言語としてまいります。
■ プログラム概要 3時間のプログラムは、以下の4セッションで構成されました。【Session 1】AI経営の最前線 ― 世界で何が起きているか国内外の先進企業による生成AI活用事例を題材に、AIを「経営の武器」として位置づけるための論点を整理。「効率化」をゴールにせず、「効率化で空いた時間で何をするか」までを設計することの重要性を共有しました。
【Session 2】"AI社長"による経営判断シミュレーション当社の有価証券報告書20年分を学習させた、自社開発の経営支援AIシステム「AI社長」を活用したセッション。役員が持ち寄った会議資料を事前にAIレビューし、論点漏れ・リスク・楽観的前提の指摘や、経営方針との整合性評価を実体験しました。
【Session 3】生成AIによる経営課題の壁打ち役員自身が手元のPCで生成AIを操作し、自部門の経営課題について対話的に検討を深める実践演習。「AIは"提案する"、人は"決める"」というHuman in the Loop(HITL)の原則のもと、AIを思考の壁打ち相手として活用する技術を体得しました。
【Session 4】効率化の"罠" ― 業務再設計と資源再配置の構想AIによる効率化で空いた時間を「何に使うか」を
事前に設計するという観点から、自部門の業務をAIで再定義し、生まれた時間と人財の力を成長領域・重要分野にどう振り向けるか ― 役員自身がそのシナリオを構想しました。「効率化」だけで完結させず、その先の
資源再配置と成果創出までを一つの流れとして設計することが、AI経営の要諦であることを共有しています。
■ "AI社長"について 「AI社長」は、当社の有価証券報告書20年分を学習させた自社開発の経営支援AIシステムです。AI戦略室長を模した1対1のチャットによる経営判断の壁打ち(6種の人格を切り替え可能)、PDF・Word資料の事前AIレビュー、リスク管理・成長戦略・データ分析・現場視点・人材開発・DXの6つのAIペルソナによる集合知議論など、経営層の意思決定を多角的にサポートする機能を備えています。半日程度の開発期間で内製化した点も特徴であり、生成AIによる迅速なシステム開発の社内実例となっています。
■ 各役員による自部門のAI活用構想策定と振り返りSession 4では、各役員が自部門を題材に「AIに置き換えられる業務」「効率化で生まれる時間の試算」「その時間と人財の力を充てるべき高付加価値な活動」を順に検討し、自部門のAI活用と資源再配置の構想を策定しました。生成AIとの対話を通じて構想を磨き上げる過程そのものを、役員自らが体験しています。
■ タカノ株式会社 代表取締役社長 鷹野 雅央 の総評 「世界のAI活用を俯瞰してみると、企業においてAIを活用するかどうかはもはや論点ではなく、それをいかに成果に結びつけるかに注目が移行しています。
AI活用を成果に結びつけるためには、手段としてのAIをどのような目的のために活用するかが重要です。そのような目的設定がないままにAI活用を推し進めようとすると、AI活用そのものが目的化し、結果、AIはたくさん使っているけれど、想定よりも成果に結びついていないという状況に直面すると言われています。
当社は、成果につながるAI活用を重視する『AI成果主義』の立場に立ち、担当者ごとの個別業務改善を目的とする『部分最適』の発想に留まらず、事業や会社そのものを新しくアップデートすることを目的とする『全体最適』の発想でAI活用を推進していきます。」
■ 今後の展望 各役員が策定した自部門のAI活用構想と、講座後に寄せられた所感を起点に、AI活用を経営の意思決定プロセスへ実装し、
「全体最適」のAI経営推進を加速してまいります。また、本講座で得られた知見は、執行役員層・部長層へと段階的に展開し、組織全体でのAI経営リテラシーの底上げを進めます。
製造業の枠にとどまらず、「製造業から『創造業』へ」の進化を、経営陣自身の変革から推進してまいります。
■ 社外からのお問い合わせについて 先般開催した「第2回 生成AI活用成果報告会」以降、当社の生成AI活用の取り組みについて、社外の企業様より多くのお問い合わせを頂戴しております。今般の役員向けAI経営講座を含め、当社の取り組みにご関心をお寄せいただいた企業様は、お気軽にお問い合わせください。
タカノについて「製造業から『創造業』へ」ばねの製造に始まり、オフィス家具、エクステリア製品へ。そして先進のエレクトロニクス製品、さらには医療・福祉関連製品、臨床検査薬へとタカノは次々に新分野への参入を実現し、常に新しい製品の開発にチャレンジしてきました。この展開力こそがタカノの特色であり、発展の源です。
「常に高い志を持ち、社会のルールを守り、世の中の変化を見すえ、持続的成長・発展を通じ、豊かな社会の実現に貢献する」という経営基本理念にのっとり、これからもあらゆる角度から可能性を追求し、未踏の領域に挑戦していきます。
【会社概要】会社名 : タカノ株式会社
東京証券取引所スタンダード市場上場(証券コード:7885)
所在地 : 長野県上伊那郡宮田村137
代表者 : 代表取締役社長 鷹野 雅央
創業 : 1941年7月1日
設立 : 1953年7月18日
URL :
https://www.takano-net.co.jp事業内容: 事務用椅子、その他椅子等のオフィス家具、ばね、エクステリア製品、エレクトロニクス関連製品 (画像処理検査装置、電磁アクチュエータ)、医療・福祉機器の製造ならびに販売
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