多くの化学物質が、私たちの生活を向上・改善するために利用されています。その反面、化学物質は人や環境に対して悪影響を及ぼす危険性を持ち合わせているため、利用時には十分な注意が必要です。ラベルなどの表示や安全データシートを通じて、利用者はその化学物質の危険有害性を知り、適正な防護対策を実施することができますが、各国によって記載されている情報が異なる場合があります。
世界中で化学物質が流通するようになったことで、安全な使用、輸送、廃棄等が必要となり、国際的に統一された分類や表示方法も必須となりました。そこで、2003年7月に国際連合が勧告し、採択されたものが“化学品の分類及び表示に関する世界調和システム(GHS:The Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)”です。
この度、国連より公表されたGHS改訂9版、TDG改訂22版、MTC改訂7版の英和対訳版を3冊同時発売いたしました。
《書籍案内》
〇『化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)』
GHSとは、2003年7月に国連から各国に採択するよう勧告されたもので、化学品の危険有害性を世界統一の基準で分類し、その結果をラベルや安全データシート(SDS:Safety Data Sheet)に記載することで、災害防止及び人の健康や環境の保護に役立てることができます。本対訳版は、国連から2021年に発行された改訂9版をGHS関係省庁連絡会議が仮訳したものです。