SalesforceがAIエージェントの新指標「エージェンティック・エンタープライズインデックス」公開

「Agentforce」利用データから活用と価値創出の実態を明らかに、2025年1~6月の作成数は119%増

山川 健(Web担 編集部)

9月24日 7:01

CRM(顧客関係管理)ソリューション事業の米国Salesforceは、人に代わって自律的に作業をするAI(人工知能)エージェントの新指標「エージェンティック・エンタープライズ(Agentic Enterprise)インデックス」を9月17日に公開した。同社のAIエージェント「Agentforce」の利用データに基づき、企業によるAIエージェントの活用と価値創出の実態を明らかにした。

日本法人のセールスフォース・ジャパンが発表文の日本語訳を9月22日に公表した。エージェンティック・エンタープライズインデックスは、業務の自動化だけでなく、AIエージェントの活用でビジネス全体を変革する動きが始まっていることを示した。企業はデジタル労働力で生産性を高め、従業員体験の向上、コスト削減、顧客への価値提供が可能になるという。

レポートでは、調査対象企業で2025年1~6月に作成されたAIエージェント数が119%増え、カスタマーサービスでのAIエージェントによる対応件数は22倍に拡大。従業員の利用も広がり、同期間のAIエージェントとのやり取りは月平均65%増加していた。消費者もAIエージェントを積極的に受け入れ、選択肢がある場合には94%がAIエージェントとのやり取りを選んだ。

「エージェンティック・エンタープライズ インデックス」を公開

この記事をシェアしてほしいパン!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

今日の用語

エコーチェンバー
「エコーチェンバー」(Echo Chamber。エコーチャンバー)とは、「似たような意見・思想を持った人たちがコミュニティを形成した結果、意見が偏ってしまう現象」を指す。もともとは音響用語で、録音などで残響が強く残る“残響室”の意味だった。 SNSなどで自分と似たようなユーザーや好ましいと感じるユーザーばかりをフォローした結果、目にする投稿が世間一般・全世界で肯定されている意見と思い込んでし 用語集 を見てみる