東京商工リサーチ(TSR)は、2024年度の「飲み屋」さんの倒産件数を集計し、年度推移を発表した。日本産業分類の「酒場、ビヤホール(居酒屋)」「バー、キャバレー、ナイトクラブ」を対象に調べている。
2024年度の「飲み屋」の倒産が過去最多の276件に
調査によると、2024年度の飲み屋さんの倒産は276件(前年度比17.4%増)で、前年度の235件を大きく上回り、1989年度以降で最多を更新した。一方で、負債総額は184億5,900万円(前年度比39.9%減)となり、2年ぶりに前年度を下回っている。
コロナ禍で来店客が激減した2020年度には倒産件数が230件に達したが、ゼロゼロ融資などの支援策により一時的に抑えられた。その後、支援の終了に加え、物価高や人手不足の影響、価格転嫁の難しさなどから、再び倒産が増加している。
調査概要
- 【調査概要】日本産業分類の「酒場、ビヤホール」「バー、キャバレー、ナイトクラブ」の2024年度の倒産(負債1,000万円以上)を集計、分析した。