新成人となった18歳・19歳、「親の同意なしの契約」について特に不安【ライフネット生命調べ】
ライフネット生命保険は、「成年年齢引き下げ」に関する意識調査を実施した。調査は2022年3月に行われ、18歳・19歳の新成年該当者500人が回答している。なお同年4月1日より成年年齢は、20歳から18歳に引き下げられた。
「親の同意なしの契約」に対する不安が最多
まず新成人となった18歳・19歳のうち、「成年年齢引き下げ」を知っていたのは98.4%。4月から新成人となる心境を聞くと「期待している+どちらかというと期待している」38.6%を「不安に思う+どちらかというと不安に思う」41.8%がわずかだが上回った。
「成人=18歳になる」と、契約において親の同意が不要になる、結婚が可能になる、訴訟を起こすなど、利用できる制度が増える。逆に「20歳以上で可能になる」こととは微妙に食い違いがあり、お酒やたばこに関する年齢制限、公営競技(競馬、競輪、オートレース、モーターボート競走)の年齢制限については20歳のまま維持される。
こうした「18歳から可能になる事柄の認識および不安」について聞くと、「親の同意なしの契約」は78.0%が、「結婚」は64.2%が認知していた。一方不安については、「親の同意なしの契約」は53.6%で1位だが「結婚」は15.4%と下がり、「裁判・訴訟を起こす」が26.4%で上回る。結婚制度への不安は少ないが、その他はやはり金銭面のトラブルがまず心配なようだ。また情報が少ない、手続きが面倒といった声もあがっている。
「将来に対する不安」を聞くと「お金の不安(学費、収入など)」67.4%が最多。成人となり自分で契約も可能となることで、より金銭面の不安を実感していると推察される。なお「生命保険や医療保険の契約をする場合の情報収集方法」を聞くと、「親に聞く」63.4%が「保険会社のウェブサイト」51.2%、「インターネットの保険比較サイト」46.0%を上回っている。各種契約は、これまで経験のない・少ない行動のため、ネット検索より親に聞くほうが確実だし、安心できると思われる。
最後に「成人になってやりたいこと」を聞くと、約半数が「趣味を作る、極める」50.8%、「1人旅や旅行」49.4%をあげた。そして成人ということで「貯蓄」39.0%、「クレジットカードの契約」36.2%がそれに続いた。
調査概要
- 【調査対象】18歳および19歳の男女
- 【調査方法】ウェブアンケート(調査協力:クロス・マーケティング)
- 【調査時期】2022年3月
- 【有効回答数】500名
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