そごう・西武がIdeinのエッジAIプラットフォーム「Actcast」で顧客分析を実証実験

AIカメラで来店人数だけでなく性別・年代属性も推定、売り場施策やテナント施策に活用

現場データ収集プラットフォーム事業のIdein(イデイン)は、同社のエッジAI(人工知能)プラットフォーム「Actcast」を活用した顧客分析の実証実験が百貨店の西武池袋本店で4月18日から始まった、と4月22日に発表した。AIカメラ29台を地下1階と2階に設置して、各フロアの来店人数と属性(性別・年代)を推定する。取得データを売場施策やテナント施策に活用する。そごう大宮店でも6月1日からAIカメラ13台で行う。

西武池袋本店2階の例 来場客の人数と属性(性別・年代)を分析

エッジAIは、カメラや各種センサーにAIを搭載して情報を分析・解析・学習・推論する技術。西武池袋本店の年間来店者数は約7000万人(19年度)だが、店頭で取得できる顧客データは店舗全体の来店者数と商品を購入した顧客情報だけだった。画像や音声の解析技術で実世界のデータを収集・活用するActcastとAIカメラによって、店頭で商品を購入していない顧客データも取得できるようになる。

取得情報はAIカメラ内で処理して必要最低限のテキストデータだけをクラウドへ送るので個人が特定されず、プライバシーに配慮した活用が可能。Actcastは、独自の高速化技術による最先端のAI解析をクレジットカードサイズの安価なデバイスで提供し、デバイスのコストを劇的に削減する。カメラやマイク、温度計などを搭載したセンシングデバイスで多様な実世界の情報を収集・活用でき、リモートで複数デバイスの管理・運用できる。

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