DNPが「NFCタグ認証プラットフォーム」を提供、キャッシュレス決済の導入コスト低減

決済端末で特別な機器を使わず安全にスマホ決済、自動精算機やMaaS事業者など展開

大日本印刷(DNP)は、近距離無線通信技術で非接触ICチップを搭載した「NFCタグ」の認証サービス「DNP NFCタグ認証プラットフォーム」の提供を3月14日に始めた、と3月23日に発表した。企業の施設や店舗のレジ周りに薄い小型の紙やシールで発行したNFCタグを貼付しておき、スマートフォンでタッチすると認証が完了する。決済端末などの特別な機器を使わず、従来よりもコストを低減してキャッシュレス決済を実現できる。

NFCタグを活用したキャッシュレス決済のイメージ

NFCタグにスマホでタッチすると、NFCタグに書き込まれた認証鍵データをワンタイムトークン(乱数の暗号)化して認証サーバに送り、NFCタグの真贋を瞬時に判定。スマホの画面に従って支払金額や決済方法を入力して速やかに決済する。キャッシュレス決済で使われている「二次元コード」と異なり、スマホのカメラを起動しなくてもタッチのみ(非接触方式)で認証するのでユーザビリティが高く、偽造や不正利用の防止を強化できる。

サービスの流れ

DNPは、決済や金融サービス事業者と連携して1980年代からICカード関連の事業を推進し、機器やサービスの互換と普及のグローバル標準化団体「NFCフォーラム」に2016年から参画。19年にNFCタグ上でテキスト情報の書き込み/読み取りを行う「リーダーライターモード」が「iOS」と「Android」の両OSで解禁され開発を進めてきた。今後はスマホ決済や自動精算機、MaaS(サービスとしての移動手段)の事業者に提供していく。

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