キリンホールディングスが「責任ある飲酒に関するグローバルマーケティング指針」策定

飲酒年齢未満が興味を引くキャラクターを使わず、アルコール度数の高さを訴求しないなど

キリンホールディングス(HD)は、「責任ある飲酒に関するグローバルマーケティング指針」を策定した、と1月12日に発表した。酒類メーカーとして責任ある事業を展開すると社会に約束して信頼と共感を得て、「アルコールの有害飲酒の根絶」の取り組みを発展させる。HD傘下のキリンビールやメルシャンなどに適用する。

広告宣伝の「対象年齢」として、法定飲酒年齢未満者を対象にした活動を行わず、広告宣伝を展開するメディアは視聴者の70%以上が法定飲酒年齢以上を必須とする。広告出演者やキャラクターに基準年齢を設けて、法定飲酒年齢未満者の興味を引くシンボルやイメージ、キャラクター、アニメーション、イラスト、音楽、歌詞を使用しないと定めた。

アルコール度数の高さや強さを商品の最大の魅力ポイントとして訴求せず、適正飲酒については、飲酒場面の描写で使用しない表現として「過剰飲酒や連続飲酒を誘引」「短時間に多量に飲んでいる」「酩酊状態や飲酒を強要する」を挙げた。禁酒や節酒を否定せず、飲まない人の立場を尊重したコミュニケーションをとる、としている。

指針は、キリングループが行うマーケティング活動に関わる全従業員やパートナーを対象とする。チャネルやメディアを問わずデジタルを含むあらゆる形態のブランドマーケティングや広告、ブランドコミュニケーション、プロモーション活動に適用され、国や地域の社会情勢に応じて適切に進めていく。

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