デジタル広告における動画広告の予算比率、1年間で「5割以上」が5.6%→22.0%に急増【デジタルインファクト調べ】

コロナ禍で巣ごもりが増え動画視聴も拡大、過半数の広告主が動画広告に積極的投資中。

デジタルインファクトは、「動画広告の利用動向に関するアンケート調査」2021年版の結果を発表した。動画広告の出稿動向、動画広告商品・サービス別の認知度・利用率などについて、動画広告業務に携わるビジネスパーソン123名から回答を得ている。

動画広告への予算投資が活発化、スマホやYouTubeで展開

サイバーエージェントとデジタルインファクトによると、前年2020年の動画広告の市場規模は2,954億円で、2021年には3,889億円(前年比132%)まで拡大すると予測されている。

今回の調査によると、まず「デジタル広告予算における動画広告の比率」は、「1割以上2割未満」28.5%が最も多く、「2割以上5割未満」25.2%がそれに続いた。一方前回の2020年調査(2019年10月~2021年11月)で5.6%だった「5割以上」は22.0%と、ほぼ1年で4倍近く増加しており、積極的な出稿傾向をうかがわせる。

「広告主の動画広告予算の増減」について比較すると、前年2020年(確定値)で「増えた」は52.8%だったが、2021年の動画広告予算(予定値)が「増える」という回答は、53.7%とそれを上回った。「わからない」という回答は、2020年の2.4%から2021年は17.1%と大幅に増加しており、不透明さは増しているが、投資意欲は衰えていないと思われる。

「動画広告の配信先として今後注力していくデバイス」については、「スマートフォン」95.1%が圧倒的に多く、以下「PC」35.0%、「タブレット」27.6%、「コネクテッドテレビ」22.0%、「デジタルサイネージ」17.9%が続く。

また「過去1年間で出稿・取り扱いをした動画広告商品・サービス」については、「YouTube」87.8%、「Facebook」66.7%、「Instagram」65.0%、「Twitter」46.3%が上位だった。

調査概要

  • 【調査対象】動画広告の出稿実績のある広告主または広告会社に所属する、動画広告業務に携わるビジネスパーソン
  • 【テレビCMの出稿割合】出稿している56.1%、出稿していない43.1%、わからない0.8%。
  • 【回答者のデジタル広告の予算規模】1,000万円未満16.3%、1,000万円以上1億円未満28.5%、1億円以上5億円未満27.6%、5億円以上10億円未満11.4%、10億円以上13.8%、わからない2.4%
  • 【調査方法】Webアンケート調査(アンケートサービスDigital InVoiceにより実施)
  • 【調査期間】2020年11月~2021年2月
  • 【有効回答数】123名(広告主80名、広告会社43名)
     
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