いま一番おカネを持っている企業、1位は業績好調の「任天堂」。では2位は?【リスクモンスター調べ】
リスクモンスターは、第9回「金持ち企業ランキング【特別版(中間決算)】」の調査結果を発表した。調査対象企業は、金融機関などを除く2,471社。
この調査では、決算書の記載に基づき、現預金から短期借入金・長期借入金・社債・一年以内返済の長期借入金・一年以内償還の社債・割引手形を除いた額を「NetCash」として算出し、比較を行っている。
「金持ち企業」上位20社中13社を製造業が占める
それによると、いま一番おカネを持っている「金持ち企業」は「任天堂」がNetCash9,926億円で1位となった。以下、「信越化学工業」同8,029億円、「SMC」同5,761億円、「キーエンス」同4,878億円、「セコム」同4,136億円が続いた。1位の任天堂、2位の信越化学工業ともに製造業だが、そのほかファナック、シマノ、大正製薬Fホールディングス、リンナイなど、上位20社中13社が製造業を占めている。
1位任天堂は、言わずと知れたトップゲームメーカーで、2月1日に発表された2021年3月期第3四半期決算では、ハードウェア・ソフトウェアとも好調により、前年同期のほぼ倍となる5千億円超の利益を叩き出している。一方2位の信越化学工業は、BtoB企業のため一般知名度は任天堂に劣るが、半導体シリコン、電子部品材料、塩ビなどの化学製品を幅広く手掛ける大企業だ。そのNetCashは前年より低下したが8千億円超を維持した。
前回調査との比較、トップ20社のうち12社でNetCashが増加
順位を前回(2020年3月期以前)と比較すると、「ニトリホールディングス」(前回25位→11位)、「東京エレクトロン」(前回26位→16位)が上昇し、圏外から20位以内にランクインした。逆に、前回20位以内にランクインしていたが、コロナ禍で一時休業した「オリエンタルランド」(前回20位)のほか、「大成建設」「塩野義製薬」「バンダイナムコホールディングス」が20位圏外にランクダウンしている。
また上位20社について、前回ランキングとのNetCashを比較したところ、12社でNetCashが増加、8社で減少していた。任天堂はNetCash1千億円を上乗せしており、直近の好調がうかがえる。調査対象の全2,471社では、685社で増加、1,597社で減少していた。
調査概要
- 【調査対象】決算短信提出企業(銀行・証券会社・保険会社などの金融機関、IFRS適用企業を除く)
- 【調査方法】決算書の分析結果に基づく調査
- 【調査対象決算期】2021年1月12日時点で開示されていた、2020年4月期決算以降の最新中間決算
- 【調査対象数】2,471社
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