2017年の米国インターネット広告費は880億米ドル(約10兆円)。モバイル比率は57%に【IAB調べ】
Interactive Advertising Bureau(以下「IAB」)は5月10日、2017年の米国のインターネット広告費が前年比21.4%増の880億米ドル(1ドル113円換算で9兆9,940億円)に達したと発表した。
IABとは、米国のオンライン広告の業界団体のこと。
※ 以下、図表は「2017 IAB Internet Ad Revenue Full Year Report」より
デバイス: モバイルが前年に続き大きく成長、シェア56.7%に
デバイス別(PC/モバイル)に見ると、モバイルが前年比36.2%増の499億米ドルとなり、2016年に続いて力強い成長を遂げた。インターネット広告費全体に占めるシェアは56.7%となっている。PCも前年比5.8%増の381億米ドルとゆるやかながら成長した。
フォーマット: 動画が前年比33%増。音声(Audio)も16億ドル規模に
フォーマット別では、動画(Video)が前年比33%増となる119億米ドルを記録。広告費全体に占めるシェアは2ポイント増加し14%となった。一方で検索(Search)は406億米ドル(前年比18%増)、バナー(Banner)は275億米ドル(同23%増)でそれぞれ2ケタ成長を維持。全体に占めるシェアはそれぞれ46%、31%となっている。
なお、音声(Audio)は上図ではその他(Other)に含まれるが、2016年より個別に算出されており、2017年は前年度比39%増の16億米ドルとなった。
課金モデル: パフォーマンスが62%、CPM 34%、ハイブリッド4%
課金モデル別の構成比を見ると、パフォーマンスが2ポイント減となる62%、CPMが1ポイント減の34%、ハイブリッドが4%となった。
他メディアとの比較: 足踏み状態のテレビをインターネットが抜き去る
ケーブルを含むテレビ広告費は前年比2.6%減の701億米ドルと振るわず、前年に肩を並べたインターネット広告費が2017年に一気に抜き去るかたちとなった。
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