アドフラウド対策の実証実験で対策サーバーではCPAとCVRが向上、ソネット・メディア・ネットワークスとMomentumが実施

両社の連携により広告出稿企業は広告枠に対しRTBによる安全な広告配信が可能に
岩佐 義人(Web担 編集部) 2016/2/20 15:37

マーケティングテクノロジー事業のソネット・メディア・ネットワークスは、同社のDSP「Logicad」におけるアドフラウド(不正広告)対策として、広告ソリューションのMomentumの広告配信ネットワーク接続用プラグイン「Black Heron」との接続を1月に開始した、と2月18日発表した。導入にあわせて行った実証実験では、アドフラウド対策を適用したサーバーではCPA(Cost Per Action)が2.1%、CVR(Conversion Rate)が2.4%改善した。連携により広告出稿企業は広告枠に対しRTB(Real Time Bidding)による安全な広告配信が可能になり、広告効果の向上が期待できるという。

Logicadにおけるアドフラウド対策を適用していない配信サーバーでのアドフラウド率はインプレッション(広告表示)が0.87%、クリック率が2.04%だった。対策を適用したサーバーは、CPA、CVRが改善したのと同時に、広告配信数は対策を適用しても-0.9%と、ほぼ変化がなかった。調査でアドフラウドと判定した種類は、ユーザーがインターネット広告を閲覧していない環境で不正なインプレッションとクリックを発生する「自動閲覧プログラム」、「サイトアクセス生成サービス」による不正インプレッション・クリックなどがあった。調査により、アドフラウド対策を行うことで不正な配信を防ぐことができ、一定の効果が上がることが確認できた。

ソネット・メディア・ネットワークス
http://www.so-netmedia.jp/

Momentum
http://www.m0mentum.co.jp/

Logicad
http://www.logicad.com/

Black Heron
http://www.m0mentum.co.jp/service/blackheron.html

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