日本レジストリサービス、ドメインニュース担当者が選ぶドメイン名に関する重要ニュースを発表
ドメイン名の登録管理とドメインネームシステム(DNS)運用の日本レジストリサービス(JPRS)は、同社のドメインネームニュース担当者が選んだ2011年の5つの大きな話題を12月20日発表した。最初に取り上げたのはJPRSが1月16日、JPドメイン名サービスにDNSの信頼性が向上する「DNSSEC」を導入したニュース。DNSの応答に公開鍵暗号方式による署名を付加することでDNS応答の偽造による「キャッシュポイズニング攻撃」を検知するため、セキュリティー上の脅威が回避できる。続いて6月に行ったインターネット上のIPアドレスやドメイン名などの標準化や割り当てを行う組織「ICANN(アイキャン)」の理事会で、2012年1月から新gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン。「.com」や「.org」などどこの国でもサブドメインが取得できる)の受け付けを開始することを決定したニュースがランクインした。
このほか32bitの数値で構成するIPアドレス「IPv4」の在庫が枯渇し、新規に割り振りできるアドレスがなくなったニュースも取り上げた。Webサービス提供者が24時間だけ自社サービスを128bitの「IPv6」に対応し、影響を探る試み「World IPv6 Day」が6月8日に実施。この試みの成功によりIPv6導入に向けた動きが加速している。2000年のJPRS設立から10年を迎え、12月1日にはJPドメインの登録数が125万件を達成したニュースも取り上げた。3月18日にICANN理事会がアダルトコンテンツ用のgTLD「.xxx」を正式に承認したニュースも5番目の話題としてランクインした。これまで申請を続けていた「ICM Registry」社が2度の却下を経てICANNの定めた紛争解決プロセスの独立審査パネルに異議申し立てを行い、同社の主張が通って正式承認に至った。
日本レジストリサービス
http://jprs.jp/
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