2006年第4四半期のバナー広告費は634億円-ネットレイティングスがオンライン広告統計調査

ネットレイティングスは3月5日、2006年第4四半期(10-12月期)のオンライン広告統計「AdRelevance (アドレレバンス)」の調査結果を公表した。

調査の結果、2006年第4四半期における日本全体のバナー広告費は634億円。単月平均で約210億円あまりとなり、同社が同調査を開始した2006年9月度の192億円と比較して9%の堅調な成長を遂げていることが明らかになった。

一方、第4四半期は日本全体のオンライン広告市場が堅調ななか、同市場のメインプレイヤーのひとつである、個人向けローンを取り扱う消費者金融業各社の広告出稿が落ち込んだ。消費者金融業をスポンサーとする媒体の一部では大きく広告集稿が落ち込む現象が見られたものの、日本全体では、その落ち込みを充分にカバーするバナー広告の出稿数を示した。また、2007年1月度では、消費者金融業の広告出稿も回復傾向が見られた。

同社代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「一般的に広告市場は経済状況と比例しながら盛衰しますが、現在のオンライン広告市場は一業種の落ち込みを市場全体でカバーする成長力を有しています。最近の傾向として、ネット広告の主役が従来のネットをインフラとして活用しているインターネット関連企業から自動車、化粧品、飲料・食品をはじめとする消費財メーカーにシフトしています。従来の広告市場のメインプレイヤーであるこれらの企業の積極的なネット広告の活用が日本のオンライン広告市場の成長に更なる拍車をかけていくでしょう。」と結果を分析している。

アドレレバンス
http://www.netratings.co.jp/adrelevance.htm
ネットレイティングス
http://www.netratings.co.jp/

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