今すぐ始めよう! 最先端ファンナーチャリング!!
こんにちは。
昨年までのプロ野球選手生活が嘘だったかのように、オラクルクラウドはじめマーケティングツールと向き合っている、江尻です。
最先端のデジタルツールとお付き合いしていると、本当に夢のようなツールばかりで、営業先でもツールのすばらしさをアピールしてしまいがち。
営業マンとして、これは気をつけたいですよね……お客さまに寄り添った提案内容になること、そのツールを導入することが、
お客さまにどんな価値を提供するのか?
そんなことを伝えていきたい。
お客さま目線ということで、今回は、プロ野球のファンサービスについて一緒に考えて見てほしいと思っております。
いままでと同じファンサービスでは通用しない
多くの少年たちに夢を与え続けてきたプロ野球ですが、ジャイアンツですら地上波中継をやらない時代です。ファンとの向き合い方も、もっともっと変わっていかなければならないでしょう。
私は13年間で3球団渡り歩き、各地、各球団のファンサービスに触れてきました。
現在ソフトバンクグループの社員という立場でありながら、他球団紹介の記事になってしまい心苦しいのですが、北海道に移転した時のファイターズのファンサービスについて触れたいと思います。
東京時代のどん底だったファイターズを経験している身でしたので、北海道のファンの暖かさ、歓迎っぷりはすごかったと記憶しております。
(もちろん、長年ファイターズを支えてくださった、東京時代のファイターズファンの方々にも、心から感謝しております。強いファイターズを見せられずに、苦労をお掛けしました……って俺、だれ!?)
移転前の準備期間から、球団職員の方々のご努力があったことは想像に難くありません。
球団職員の方々は、人気球団になってからも満足することなく、道内各都市、各市町村を周りに周っていました。キャラクター「B☆B」の背番号である、212は、北海道移転当時の道内市町村の数。
北海道移転当時、道内212市町村のほとんど、(無人島離島以外)198市町村を球団職員は回ったと聞いております。
試合後には最後のお客さまがはけるまで、
ご来場ありがとうございました!ありがとうございました!
と、頭を下げ続ける球団職員の方々の存在があったことを、選手は知っておいてほしいと思います。
北海道という広い大地の面取り合戦で大成功を収めているのは、そんな球団職員の方たちの地道な努力で、ファンの皆さまを一人ひとり本当に大切に「おもてなしする」ことをしてきた結果でしょう。
しかし……
時は流れています。今年で移転元年の2004年から11年の月日が経ちました。当然、当時と同じファンサービスでは通用しないかもしれません。
少し古いデータですが、総務省データによると、世の中に流通している情報の量は2005年から急激に伸び始め、その伸び率は2001年を100とした場合、2009年には199.8%。ほほ倍になっています。特にインターネットに限った情報流通量は、2001年から2009年になんと、71.7倍に伸びています。
一方、人々が受信して内容を認知できる情報量は、2001年から2009年までに2.3倍になってはいるものの、実は2009年には前年比で82%に減少しています。人々が情報を消費する量はとっくに限界を超えているんですね。
単純に計算してみると、たとえば、インターネット上に「チーム何々Day~キャンペーン!!!」と広告を打ったとしても、その情報が人々に届く確率は、2001年と比較して、3.3%。
情報投下量を増加することで、2001年当時と同じ確率で人々に届けようとするには、30倍のコストが掛かるということです!
とは言うものの、世の人々がインターネットに情報を発信することは、止められません。
これは、新しい戦略的な手段をとらなければ、プロ野球は人々から忘れられる、そんな可能性を示唆しているといっても過言ではないでしょう。
Eメールマーケティングが日本プロ野球を救う!
私の千里眼では、Eメールマーケティングに日本プロ野球を救う可能性があると見ています。
「Eメールマーケティングは効果が無い」「メルマガなんて見ない」というご意見もお聞きしますが、この時代におけるEメールマーケティングのキーワードは「自動化とパーソナライズ」の実践です。
コンタクト情報やアカウントの属性、加えてさまざまな行動履歴を諸源にして人々を科学的にセグメンテーションし、一人ひとりに向けたメッセージを伝えることができれば、Eメールマーケティングの効果は絶大です。なぜなら、そこには「おもてなし」があるからです。
ファイターズ時代に北海道で球団職員が地道におこなっていた「おもてなし」が、今やITで身近にできるようになってきました。その代表ともいえるのが、オラクルのOracle Marketing Cloud。
言い換えると、私はOracle Marketing Cloudに日本プロ野球を救う可能性があると見ています。いえ、プロ野球だけでなく、「ファン」を大切にするすべての企業・組織を救うのです。
ファン一人ひとりを、特別扱いし、趣味嗜好を特定し、おもてなし!
カタカナだらけになりましたが、要は、「ファン一人ひとりを、特別扱いし、趣味嗜好を特定し、おもてなしし続ける」ことで、ファンをナーチャリングしていきます。
Oracle Marketing Cloud に代表される、Eメールマーケティングのツールですが、まだメールアドレスを取得していない人に対しても、Webページにタグを埋め込みCookieベースで行動を追いかけることができるので、その人がいつかメールアドレスを登録してくれたら、その人のそれまでの行動がわかるので、趣味嗜好を特定できてしまう。ある意味怖い時代ですね。
届く確率の低くなったWeb上にキャンペーン情報を載せて待っているだけではなく、適切なタイミングで狙ったターゲットに、そのひとにとって有益なコンテンツを配信しつづける。
気の利く営業マンがお客さまの様子をいつもうかがうように、デジタルでおうかがいをたてて、ファンが欲しがっているコンテンツ、好きな選手の動画やボイスメールなど、充実したコンテンツ配信で、おもてなしができます。
それにより、ファンはいつの間にかチームを好きになり
また見に来たい
状態を作り上げていきます。
デジタルマーケティングが担う、日本野球の未来
プロ野球全盛時代に比べて、今のプロ野球の試合がつまらなくなったわけではないと思っています。
スター選手が次々と海を渡るなか、日本では北海道、東北にもフランチャイズができ、新たなスターが地方からも生まれる時代になりました。漫画のような二刀流のスーパースターが誕生しました。
コンテンツの素晴らしさは、変わっていないどころか魅力を増している部分もあるはずです。
情報を流通させる手段を間違わなければ、「巨人大鵬卵焼き」、までは行かなくても、近所で野球を楽しむ少年たちをもう一度沢山生み出せるのではないかと思っています。
ソーシャルもやってます!