Web担当者たるもの、かくあるべし 「Web担道」秘伝の書

Web成長期に挑んだ担当者インタビュー: 劇団四季「ウェブプラン2010」とプロジェクトの“バイブル”

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“外部パートナー”選定の経緯と、テクニカルディレクターの重要性

高松: 外部パートナーの選定は、コンペですか?

植田: そうですね。弊社の場合、基幹システムは従来のベンダーにお願いをしました。Webまわりは、以前は開発力もある大手制作会社に依頼していましたが、浅利から先述のとおり「Webをもっと面白くしよう」と言う指示があり、そのアンサーとして数社の制作会社に依頼して、コンペをしました。

当初、コンペで選定した外部パートナーにはWebの制作とプロモーションだけを依頼していたのですが、徐々に仕事を進めていくうえでWebシステムの開発もお願いするようになりました。走りながら一緒に考え、解決策を打ち出していったのが、今回のプロジェクトが比較的短期間でスムースに進んだポイントだと思います。

また、その外部パートナー企業のテクニカルディレクターの存在は助かりましたね。(技術一辺倒の)システムエンジニアと違って、システムのことを熟知しながらもこちら側の意図を汲み取って、弊社のお客様や弊社のスタッフが使いやすいシステムを形にしてくれました。ディスカッションしているときに出た、ちょっとした要望も、ちゃんと形に落としてくれる。もちろん専門用語で説明されることはないので、こちらも非常に理解しやすかったですね。

高松: 私もこの連載で書きましたが、今後、テクニカルディレクターのニーズはますます高くなると思います。Webと基幹システムの融合は確実に進みますから。もっと言えば、クライアントと外部パートナーの二者でプロジェクトを進めるのではなく、そこに第三者の視点を持ったテクニカルディレクターがクライアント側に加わり、クライアントのお客さんまで見据えて最適なシステムを作り上げていくというのが、最も投資対効果が高いと思います。

社内をリードするには経営者への提案書を“バイブル”として活用する

高松: 「走りながら考える」という言葉が出ましたが、見方を変えれば計画性がないと取られかねないと思いますが、社内からプレッシャーなどはありませんでしたか?

植田: 「大丈夫なのか」という人は多かったですね。すべてをキッチリ決めてから進めるということは時間やコストが増えたりしますが、なかには“この部分はキッチリ固めて進めないと社内的にマズイ”と言うケースもあります。この点は結構苦労したところかもしれませんね。

高松: 社内調整で苦労した点はありますか?

植田: 弊社の場合、経理処理に関わるところとチケットに関わるところは各担当部署を交えて行いましたが、それ以外については経営者にプロジェクトの骨子を説明した提案書を“バイブル”として、それをもとにWebチーム主導で進めました

社内でも各部署のキーマンを見つけて、その人と信頼関係を結び任せてもらうことが、ブレずにプロジェクトを進めるポイントだと思います。

高松: もし今回のプロジェクトをすべてキッチリ固めてから進めていたら、どうなったと思いますか?

植田: 恐らく、経営者が求める期日と予算では収まらなかったと思います。本プロジェクトは当初1年間で作り上げる予定だったのですが、結果的に9か月で完成できました。

もしすべてキッチリ固めていたとしたら、仮に期日は守れたとしても、その実現範囲は大幅に限定されてしまったと思います。

高松: 今回の目的を具現化する機能が作られるプロセスで、あれもこれもと盛り込みたくなるということはなかったですか?

植田: 詳細の機能を作り込む部分では多少の遊びを残しましたが、“バイブル”(経営者プレゼン資料)があったので、ブレることはありませんでした。

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