Movable Typeのサイト構築で企業が見落とす落とし穴 - 発注のポイントがわかるMT導入チェックシートダウンロード
Movable Typeは企業利用でも人気のCMSに
2000年以降、企業がWebサイトにCMSを導入するケースが増えてきている。制作会社やIT部門に依頼していたサイトの更新を現場で行えるようにし、情報発信力を強化して顧客サービスやコミュニケーションを強化したい、コスト削減をしたいというのはCMS導入のきっかけとしてよくある話だ。
そうしたなか、ブログをCMSとして選択する企業も多い。低価格であることや、ブログ感覚で更新できる手軽さが売りだ。なかでも、シックス・アパートの「Movable Type(MT)」は、企業ブログが一般化する前から使われていて実績が豊富で、ノウハウが蓄積されていることから制作会社も導入しやすく人気を集めている。公式サポートを受けられるのも企業には嬉しい。
低価格かつ実績も豊富で、現在も人気のMTだが、手放しで導入がうまくいくわけではない。
導入するときには気づかなかった失敗も
Movable Typeはあくまでシステムであって、導入には注意が必要です
このように話すのは、MT専業ベンダーで、企業向けのMTパッケージ「MTCMS」を開発するスカイアークシステムだ。同社では、2004年の設立からMT専業で開発を行ってきたが、問い合わせや定期的に開催する無料相談会では、機能的な要望の他に、「導入後の運用保守ができない」など、運用保守に関する相談が多いという。
テンプレートやワークフローを作りこみ、いざ会社でMTを導入したはいいが、導入時に運用計画まで決めておらず、後になって社内で保守ができないというものだ。一方で、制作会社に運用を任せている場合でも、同様の相談があるという。なぜこうした相談が多いのか、問題点の1つとして、導入後の保守費用を見積もりに入れていないケースがあるからだという。
運用保守でまず思いつくことに、定期的なバージョンアップがある。致命的なバグや脆弱性が見つかった際には、すばやい対応が求められるだろう。このときに重要なのが、バージョンアップ後に正しくサイトが動いているか検証できるかということ。メジャーバージョンアップなど、場合によっては以前使っていたテンプレートが正しく適用されないといったこともあるので、素人には対応が難しい。制作会社に運用保守まで任せるのであれば無料とはいかず、どういった対応をするのか、発注時に内容を確認しておく必要があるだろう。
こういった企業の運営課題を解決するため、スカイアークシステムではMTのテクニカルサポートも行っており、外為どっとコムが運営するFXブログでは、問題が発生した際の原因究明や修正対応、機能拡張の相談など、ブログ構築段階から運営をサポートしているという。同社では、公式のMTリモートサービスも提供しており、環境設定から24時間365日のサイト監視まで、休むことなく運営を続ける企業Webサイトを高い技術力によって支えている。
また、サーバースペックなど、システムに関する問い合わせも多いという。初めて導入するので必要なスペックを知りたいという人もいれば、サイトの規模が拡大してきたため、ページの再構築に時間がかかると相談に来る人もいるという。このあたりは、サイトの規模や構造などによって変わってくるので、経験がないと判断が難しいところだろう。実際、スカイアークシステムではソニー損害保険のコミュニケーションサイトにある「お客様の声」を構築しているが、この時はユーザーの声の掲載件数が増加し再構築が困難な状態で、将来1万件を超えるデータ量のサイトをMTでいかに安定して運営するかが課題にあったという。
Movable Typeの制作発注で失敗しないためには、押さえておくべきポイントがあります
開発ベンダーとしてこれまで多くのサイトを構築し、サーバーの導入からシステム構築、運用保守まで一貫して行っているというスカイアークシステム。開発ベンダーであるが故に、デザイン面だけでなくシステム面の開発までを自社で手がけるという同社では、多くのノウハウをドキュメントとして蓄積しており、相談の際には、これらをもとにしたチェックシートを用意してクライアントの発注を手助けしているという。
Movable Typeの発注ポイントがわかる
『Movable Type導入チェックシート』
Movable Typeを使って自社サイトの制作やリニューアルを検討しているが、企画書や発注書に何を書いたらいいのかがわからないという人も多いのではないだろうか。スカイアークシステムのホワイトペーパーでは、企業が発注時に押さえておくべきポイントなど、社内で企画を通すのに役立つ資料を掲載しています。
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