「CSRコンテンツ」として必要最低限のもの
「CSRコンテンツ」として必要最低限のもの
※サイト要素と判定指標に関しては前回記事と同様の内容とし、補足事項にいくつか事例を追加しています。
これまでの内容を踏まえて必要な要素を洗い出してみました。自社のサイトと見比べて漏れがないか確認してみてください。
- 指針・考え方:今現在~将来・未来を見据えて、現時点~直近のアクションの必然性を説明する。
- 具体的な実施事項・プラン・体制:内容だけでなく、アクションプランとしていつ・何を・どのような体制で行うか説明する。
- 報告と成果:実施内容の達成度を説明する。
- 外部からの評価:外部の客観的な視点で、自社のCSRに対する取り組みがどのように評価されているかを説明する。
- 双方向であること:説明内容が十分かをユーザーにも意見をもらう。
企業サイト「CSRコンテンツ」のKPI
WebサイトでのCSRコンテンツの成果目標は、企業のCSR活動全体での成果であるべきなので、判定指標もWebサイトにとどまらない視点で定めるのがいいでしょう。
ユーザーの理解度や評価
コンテンツの例でも紹介した「満足のいく説明であったか」「取り組み内容自体が評価できるか」について、Webサイトを利用してアンケートを実施します。定常的に意見やアンケート回答ができるようにしておき、一定期間で回答の集計、精査を行います。1回ごとの個別の数字にとらわれるのではなく、前回と比較してどれぐらい好転したか、逆に評価が下がったところはどこかを分析して次の施策に活かします。Webサイトには直接関わらない各関係部署にもアンケート結果を共有することで、企業のCSR活動そのものの改善につなげましょう。社外アワード
IR同様、CSRについてもさまざまな機関が評価を実施しています。CSR活動全体を評価するものと、WebサイトのCSRコンテンツについて評価を行うものに大きく二分されるようです。環境や社会貢献、メセナ活動など取り組みの種別ごとに評価しているケースもあれば総合的に判断しているケースもあります。ランキングを目当てにするのではなく、あくまで責任が果たされているかの視点を忘れてはなりませんが、CSRコンテンツとしてどのような要素があるのか、どのような見せ方をしたらいいのか参考にしてみるといいでしょう。CSRに関するアワードの例
補足事項
CSRコンテンツをコミュニケーションツールとして有効活用している企業の例をご紹介します。
CSRに対する社内体制の紹介
CSR活動に関する外部評価の例
ステークホルダー別取り組みの表明
企業サイト「CSRコンテンツ」のためのチートシート
- 全体の流れを振り返って確認したい
- これから企画書を書くときの参考にしたい
- 社内の会議で参考資料として配布したい……など
そんな時にはこのPDFを印刷して活用してください。記事の内容を凝縮してA4 1枚のチートシートにまとめて、さらに自社用にも書き込めるようにしています。
前回と今回の2回にわたり、地域社会全体を含む多くのステークホルダーに向けた企業サイトとして、CSR活動を中心にお伝えしてきました。次回からは自社の情報を適切に伝えるためにプレス向けの企業サイトの在り方を考えていきましょう。
ソーシャルもやってます!