Googleから愛されるプレスリリースのコツ、8つのポイント
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日本での検索サービスのシェアは、Yahoo!JAPANが50.4%、Googleが39.6%と2大検索サービスが人気を二分していますが、Yahoo!JAPANがYSTからGoogle検索へ移行して以降、Googleが検索結果の90%を占める独擅場と化しています。
本来、プレスリリースは、報道関係者に向けた文書です。報道関係者の目にとまることだけに注力してきましたが、Googleも無視できない存在になりつつあります。
理由は2つ。ひとつは、報道関係者は必ずしも受動的ではないということ。当たり前のことですが、報道関係者にとって、メールボックスに溜まるプレスリリースだけが情報源ではありません。広く情報のアンテナを張り巡らしており、最も有効な手段のひとつがググることです。
もうひとつは、プレスリリースは報道関係者だけではなく、能動的に情報を探す生活者にも読まれる存在になったということ。例えば、私たちが運営するプレスリリース配信サービスのページビューは、直近1カ月で100万PV、前年同月比で2倍以上成長していますが、閲覧者の半数超が検索エンジンから訪れています。
プレスリリースの主たる役割はまだ不変ですが、補強としてGoogleから好かれる(時に愛される)ことも考えたほうがいいでしょう。もちろん、本来の機能を損なわない範囲で。
ここでは、SEOとPRのストラテジストAdam Sherk氏が寄稿した「How to write press releases that Google will love」を勝手な解釈を交えて紹介します。オリジナル記事はコチラ。
キーワードの選定
企業名や製品名に加えて、プレスリリースに盛り込むべきキーワードを決めます。
1. Google Insights for Search
Google Insights for Search(もしくはGoogle AdWords キーワードツール)を使って、製品のカテゴリやコンセプトが伝わるキーワードで、ある程度の検索ボリュームがあるキーワードの候補をピックアップします。
2. Google News
GoogleニュースやYahoo!ニュースをキーワード候補で検索して、どんなニュースがあるか調べます。
Googleトレンドを使うと、検索動向とニュースでの言及数をセットに時系列で確認することができます。超簡単で便利なので、Googleトレンドはおススメです。
さらに、Yahoo!トピックスをキーワード候補で検索して、キーワード候補と一致するトピックが存在するか、どんなトピックがあるか調べます。これら調査結果から、キーワードを絞り込みます。
コンテンツの最適化
キーワードが決まったら、次にプレスリリースの中でどのように組み立てていくか決めます。
3. タイトル
タイトルにはキーワードを含めます。できれば、先頭がベストです。必要のない言葉は減らして、キーワードに重みを持たせます。
4. ヘッドライン・サマリー
キーワードを含めることはもちろんですが、キーワードと一緒によく検索されるフレーズ(例えば、Googleで検索した時に表示される「その他のキーワード」や「関連する検索キーワード」)を含めるとなお良いでしょう。
5. 第一パラグラフ
最も重要なキーワードを第1パラグラフに入れます。最初の文に入れると理想的です。
6. 本文
本文中に、キーワードをおよそ100単語に1回の含めるといいでしょう。この割合はかなりラフな目安で厳密に考えるべきではありません。大切なことは、本質的価値(例えば、読みやすさなど)を損なわずにキーワードを適度に織り交ぜるということです。
本文の長さは(強いて言えば)250から500単語が最適ですが、それ以上を必要とする場合は、長文になっても問題ありません。
プレスリリースで多用されがちな過剰な装飾語(例えば、革新的とか画期的)は避けて、ダイレクトにストレートな言葉を使いましょう。
短縮語や省略語が検索語として使われている場合を除いて、用語は正式な言葉で表します。
欧米では会社の代表者の言葉をプレスリリースに引用する場合が多いのですが、この時にもキーワードを含めます。この引用部分の内容をそのまま記事に使われる可能性があるからです。
7. リンク
コーポレートサイトのトップより、プレスリリースに関連するページへ直接リンクさせます。リンクをやみくもに張らずに、必要に応じて3~4カ所程度にとどめましょう。リンクだらけのプレスリリースは美しくありません。
8. コーポレートサイト
コーポレートサイトに掲載するプレスリリースは、PDFファイル厳禁です。理由は2つ。ひとつは、ページのタイトルタグや、METAタグを適切に記述できないため。
もうひとつは、見事にYahoo!トピックスへ載って、関連リンクにプレスリリースが選ばれても、PDFファイルだとコーポレートサイト上の他ページへ誘導率が極めて悪化するためです。Yahoo!トピックスからのトラフィックを十分に活かしましょう。
最後に、
最後に、強く伝えたいことがあります。今回紹介した話は、あくまでも補強に過ぎません。キーワードの使用頻度にあまり気にしないことです。何回使ったとか、全単語の何パーセントだとかいちいち気にする必要はありません。
- ■引用記事
- How to write press releases that Google will love – PR Daily(11月17日)
- 検索エンジンの王者争い 日米での軍配は? – webR25(2011年2月24日)
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