検索エンジン米シェア、Googleは微減傾向、Bingが3ヶ月連続上昇

検索エンジン米シェア、Googleの独走態勢は変わらずも低下傾向。代わってBingが成長。その要因とは?
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エイケア・システムズが業務提携をしているExperianのHitwise社が、アメリカにおける11年7月の検索エンジンシェアを発表。それによると、Googleのシェア率は6月の67.12%から1.07%ダウンの66.05%に。一方、Bing-powered search(search.yahoo.comとbing.comの合計値。米yahooは2010年8月、bing検索エンジンの搭載を発表した)は6月の27.68%から28.05%と微増し、3カ月連続でアップしているという結果が出た。

Googleのシェアは減少傾向にある。2年前の2009年9月~10月に実施された同調査では、Googleシェアは70%台で推移しており、ここ2年で3~4%下落していることになる。その一方で、Bingがシェアを伸ばしてきている。上記最新調査では、28.05%と、3割に迫っている。もちろんその要因としては、Yahoo!がBing検索エンジンを搭載したことによる相乗効果が大きいが、それ以前の2009年調査によれば、Bingのシェア率はいずれも8.96%、9.57%と10%を下回っていた。その事実を鑑みれば、急成長と言えるだろう。Googleの圧倒的なシェア率に変動はないものの、この事実はマーケターに様々な問題を提起するかもしれない。

ではなぜGoogleのシェアが落ち、Bingがシェアを上げているのか。その要因として、「検索成功率」が考えられる。

同Hitwise社の調査レポートによると、Bing検索エンジンを搭載しているyahoo.comとbing.comの検索成功率は、いずれも80%を超えているのに対して、Googleは67.56%と10%以上の差をつけられている。ちなみにここで述べる「成功率」とは、検索エンジンからユーザーがウェブページに到達した割合=クリックスルー率(CTR)を示す。この検索成功率とシェア率に直接的な因果関係を示す証拠はないが、この顕著な成功率の差が、シェア率を落とすひとつの要因として挙げられるかもしれない。今後も引き続き定点観測をする必要があるだろう。

Experian Hitwise

表付きの詳しい記事はこちら : MailPublisher.JP

(著:吉澤和之)

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