【コールセンターから異職種への転職理由ランキング】経験者150人アンケート調査
Biz Hits
コールセンターから異職種への転職理由に関する意識調査
株式会社ビズヒッツ(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役:伊藤 陽介)は、コールセンターから異職種へ転職した経験がある150人を対象に「コールセンターから異職種への転職理由に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。 詳細はこちら( https://bizhits.co.jp/media/archives/24324 )
コールセンターは「離職率が高い」と言われる職種のひとつです。
現在オペレーターとして働いている方の中にも、「転職したい」「辞めたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回、株式会社ビズヒッツ( https://bizhits.co.jp/ )が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hits( https://bizhits.co.jp/media/ )は、コールセンターから異職種へ転職した経験がある150人に「コールセンターから異職種への転職理由」についてアンケート調査を実施。
その結果をランキング形式でまとめました。
調査概要
調査対象:コールセンターから異職種へ転職した経験がある人
調査日:2022年1月17日~31日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:150人(女性114人/男性36人)
回答者の属性
調査結果サマリー
・コールセンターから異職種への転職理由1位は「ストレスが多い」
・コールセンターで働いていた期間の平均は「2年5ヶ月」
・コールセンターから転職した仕事1位は「事務・受付」
・コールセンターで身についた他の職場でも活かせるスキル1位は「コミュニケーションスキル」
コールセンターから異職種への転職理由1位は「ストレスが多い」
コールセンターから異職種へ転職した経験がある人に「転職理由」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
1位になったのは「ストレスが多い(52人)」です。
2位「キャリアチェンジのため(18人)」、3位「成長につながりにくい(12人)」と続きます。
以降、4位「身体的にツライ(9人)」、5位「収入アップのため(8人)」、同率6位「人間関係への不満(7人)」「ノルマがキツい(7人)」「引越しのため(7人)」となりました。
「ストレス」「ノルマがキツい」など、職場や仕事内容への不満を理由として挙げた人が多くなっています。
「楽しんで働いていたが、事情があり仕方なく辞めた」という人もいましたが、全体的には不満が原因で転職した人が目立ちました。
では具体的な回答を紹介します。
【1位 ストレスが多い】
・クレームなども多く、精神的に疲れてしまったため(20代 女性)
・顔も知らない相手に謝ってばかりの仕事に嫌気がさしたから(30代 女性)
・お客様対応でのストレスです(40代 男性)
コールセンターでは顔が見えない相手とやりとりするので、気を遣って精神的に疲れやすいです。
とくに、クレーム対応やお客様の理不尽な言葉で大きなストレスを感じたとの回答が目立ちました。
「故障受付」など苦情が多いコールセンターの場合には、とくにストレスが大きいでしょう。
また「クレーム対応をしたあとのフォローがない」「スーパーバイザーがクレーム対応をサポートしてくれない」など、会社側の対応に不満をもっていた人も複数いました。
【2位 キャリアチェンジのため】
・他にやりたいことができたから(20代 女性)
・コールセンター業務をいかして営業職につきたいと考えたから(30代 男性)
・以前から勉強していた資格が取得できたので(40代 女性)
「他にやりたい仕事ができた」「もともと他にやりたい仕事があった」「コールセンターでの経験を生かして、別の仕事をしたいと思った」という3パターンの回答が寄せられています。
コールセンターは求人数が多く給与も比較的高い仕事です。
そのため、別の仕事に就くまでのつなぎとして就業している人もいると推測されます。
また「非対面での対応ではなく、対面での接客がしたくなった」という意見も複数ありました。
【3位 成長につながりにくい】
・スキルアップに限界を感じたため(30代 男性)
・一般事務などと比べるとかなり簡単なPC入力などになってしまい、将来性を感じなかったためです(40代 女性)
「コールセンターで身につくスキルは限られる」「長く勤めてもキャリアアップできない」などの回答が寄せられました。
コールセンターでは、コミュニケーションスキルやビジネスマナーが身につきます。
ただ職場によっては、スキルが身についている実感が得にくいのかもしれません。
また、「非正規雇用から正社員への登用が狭き門」など、コールセンター内でのステップアップが難しいと感じる人も多いのだと考えられます。
【4位 身体的にツライ】
・喉の調子が悪くなり、電話でのお客様対応が十分にできないと感じたため(30代 女性)
・コールセンターでは座りっぱなしで、腰が痛くなり、体重が増えてしまったからです(40代 女性)
「コールセンターのオペレーターは座ってできるから身体はラク」と思われがちですが、座りっぱなしだからこそツライこともあるようです。
同じ姿勢を続けていて腰が痛くなったり、あまり動かないので運動不足になったりと、体調面での不満から転職した人も多くなりました。
PC操作しながら通話することが多いため、腱鞘炎になる人もいるようですね。
【5位 収入アップのため】
・時給が安かったため(40代 女性)
・契約社員でしたが、賞与がなかったため(50代以上 男性)
アルバイトや派遣社員の場合、コールセンター勤務の収入は「事務職や接客業より高め」と言われます。
しかし実際には、収入に不満があって転職した人もいるとわかりました。
ストレスの多い仕事でもあるので、「ストレスのわりに収入が少ない」と感じる人もいるのかもしれません。
【6位 人間関係への不満】
・コールセンターの仕事自体は好きだったが、職場の人間関係が悪かったため(40代 男性)
・年配の方や忙しい主婦の方に気を遣いながら仕事をするのが嫌になった(50代以上 女性)
人間関係への不満は、他の職種でも転職理由の上位に入る項目です。
コールセンターでの人間関係が悪いと、「難しいクレームへの対応時に、スムーズにフォローしてもらえない」といった困りごとが起こる可能性も。
また大規模なコールセンターだと「仲良しグループ」ができてしまい、「グループに馴染めず、休憩中に寂しい」といった悩みをもつ方もいるでしょう。
【同率6位 ノルマがキツい】
・営業ノルマがきつかったから(30代 男性)
・顧客が電話をかけてきた理由に関係なく「とにかく売れ、売り上げを出せ」と言われ続けて苦痛になった(40代 女性)
テレアポのようなこちらから電話をかけるコールセンターの場合、オペレーターにノルマが課されることも。
そのため「営業電話がイヤ」「ノルマがプレッシャーになる」などの理由で転職を考える方も多いでようです。
「インバウンド(受信業務)だったら続けられたと思うが、アウトバウンド(発信業務)に担当替えになったので転職した」という体験談もありました。
【同率6位 引越しのため】
・結婚を機に引っ越し、職場が遠くなったから(20代 女性)
・もともとコールセンター業務を志望しておらず、家族の転勤を機に転職した(40代 女性)
Uターンや結婚などで勤務地が遠くなったという、やむを得ない事情で転職した人たちです。
引越し先でコールセンター勤務を選ばなかった理由は「もともとコールセンター希望ではなかった」「コールセンターの前に働いていた職種に戻った」などでした。
コールセンターで働いていた期間の平均は「2年5ヶ月」
コールセンターから異職種へ転職した経験がある人に「コールセンターでの勤続期間」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
コールセンターで働いていた期間の平均は「2年5ヶ月」となりました。
期間別で見ると「6ヶ月以内に辞めた人(40人)」が最も多くなっています。
「コールセンターは入れ替わりが激しい」というイメージを裏付けていますね。
ただ短期間で転職した人の中には、もともと短期契約だったケースも。
そのため必ずしも「コールセンターが嫌になって短期間で離職した」とは限りません。
また5年以上勤務した人も13人と多数。
「15年間勤務した」「30年間勤務した」という人もおり、働きやすいコールセンターやコールセンターに向いている人も存在することがわかります。
コールセンターから転職した仕事1位は「事務・受付」
コールセンターから異職種へ転職した経験がある人に「転職先」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
1位になったのは「事務・受付(62人)」です。
2位「接客・販売職(36人)」、3位「営業職(9人)」と続きます。
以降、4位「物流・ドライバー(7人)」、同率5位「インストラクター・講師(4人)」「キッチン・調理(4人)」「クリエイティブ系(4人)」の結果となりました。
コールセンターで身につく「電話応対」や「ビジネスマナー」は、幅広い職種で活かせます。
そのためコールセンター勤務経験者の転職先も、事務系からクリエイティブ系まで幅広くランクインしました。
とくに多かったのは「事務・受付」と「接客・販売職」。
「事務・受付」については、電話やクレーム対応が少ない仕事に変わりたいと考える人が多いのでしょう。
「接客・販売職」は、対面で接客できる仕事をしたいという理由で志望した人が多いと考えられます。
コールセンターで身についた他の職場でも活かせるスキル1位は「コミュニケーションスキル」
コールセンターから異職種へ転職した人に「コールセンターで身についた他の職場でも活かせるスキル」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
1位になったのは「コミュニケーションスキル(63人)」です。
2位「言葉遣い・マナー(57人)」、3位「電話応対スキル(40人)」と続きます。
以降、4位「クレーム対応能力(24人)」、5位「伝わりやすい話し方(18人)」、同率6位「OAスキル(8人)」「メンタルが強くなった(8人)」となりました。
「話すこと」「聞くこと」に関わるスキルを挙げた人が多くなっていますね。
転職理由では「コールセンターではスキルが身につかないから」という回答も多くありました。
しかし、コールセンターで得たスキルが他の職場でも役立っていると感じている人も多いとわかります。
では具体的な回答を紹介します。
【1位 コミュニケーションスキル】
・さまざまな人と関わってきたため、コミュニケーションスキルは生かせると思います(20代 女性)
・お客様とのコミュニケーション能力、傾聴力が身につきました(30代 男性)
・対話相手の話を傾聴できるようになったことと、職場仲間との協調性スキル(50代以上 女性)
とくに「聞く力」「傾聴力」を挙げた人が目立ちました。
コールセンターでは、お客様の困りごとやニーズを正確に聞き出す必要があります。
そのため傾聴力が鍛えられるのでしょう。
なおコミュニケーションスキルは、他の職場での接客はもちろん、同僚との関係づくりにも役立ちます。
【2位 言葉遣い・マナー】
・敬語の使い方(20代 女性)
・より正しい日本語を使えるようになった(30代 女性)
・丁寧な言葉遣い(40代 男性)
コールセンターでは「正しい日本語の使い方(敬語など)」や「ビジネスマナー」が身につきます。
正しく丁寧に話せれば、採用面接はもちろん「上司」「同僚」「顧客」からも好印象をもってもらえるでしょう。
どんな職場でも、あるいはプライベートでも、活かせるスキルですね。
【3位 電話応対スキル】
・電話を何十件もかけていたので、電話対応は全く戸惑わなくなりました(20代 男性)
・電話応対は店舗業務でも発生するので、とても役にたっています(30代 女性)
・電話対応は、多くの職場で役に立つと思いました。上司やお客様からも、電話対応が良いと褒められます(40代 男性)
最近は、チャットやLINE、メールなどで連絡を済ませる人が多くなっています。
そのため、電話応対に苦手意識をもつ人が増えているとも言われます。
ですから「電話応対が苦にならない」というだけで、頼もしく思われそうですね。
【4位 クレーム対応能力】
・クレーム対応が怖くなくなる(30代 女性)
・クレーム処理、対応が上手くこなせる(40代 男性)
・多少のクレームや突発的な問題に対して、冷静に対応できるようになった(50代以上 女性)
コールセンター勤務で培った「クレームへの冷静な対応力」や「謝り方」が役立っている人も多数。
やはり場数を踏んでいる人は強いですよね。
クレームが皆無の会社はないでしょうから、どの職場にいってもクレーム対応能力は活かせそうです。
【5位 伝わりやすい話し方】
・声に抑揚があり、話しやすい雰囲気の会話ができる(20代 女性)
・話すスピードや、聞き取りやすい声のトーンなど(30代 女性)
「抑揚」「話すスピード」「発音や滑舌」など、喋り方のスキルですね。
声や喋り方を変えることで、相手に与える印象も変わります。
感じのよい話し方を身につけていれば、仕事が対面か非対面かを問わず役立ちます。
【6位 OAスキル】
・PC入力のスキル(30代 女性)
・話しながらの履歴入力でタイピングが速く正確になり、新しいツールを複数使用することに抵抗がなくなります(40代 男性)
コールセンターでは、話しながら通話内容をタイピングする場面もあります。
そのため、タイピングを早く正確に行う能力が鍛えられるのですね。
文字入力やデータ入力が多い職場に転職すれば、かなり役立つと考えられます。
【同率6位 メンタルが強くなった】
・多少怒られても動じない「鋼の心」を手に入れたと自負しています(20代 女性)
・クレーマーの話を聞き流す術が身についたので、ストレスを抱えすぎずにすむ(30代 女性)
コールセンターで「悪質なクレーム」「多種多様なお客様への対応」を経験し、メンタルが鍛えられたという人も。
どんな職場でも「理不尽なこと」「落ち込んでしまうこと」は起こりえますから、精神力や忍耐力は役立ちますよね。
まとめ
コールセンターから異職種へ転職した経験がある人に「転職理由」を聞いたところ、第1位は「ストレスが多い」でした。
コールセンターはクレーム対応などでストレスを感じることも多い職場だからですね。
平均勤続年数は2年5ヶ月。
ただし6ヶ月以内に辞めた人が150人中40人と多く、「離職率が高い」ことが裏付けられました。
「コールセンターからの転職先」としては、「事務・受付」「接客・販売職」が多くなっています。
「コールセンターで身についた、他の職場でも役立つスキル」の第1位は「コミュニケーションスキル」。
コミュニケーションスキルは幅広い業種・職種で活かせる力なので、うまくアピールすれば採用で有利になるでしょう。
「コールセンターからの転職って難しそう」と不安な方もいるかもしれません。
しかしコールセンターで培った「スキル」「精神力」を上手にアピールすれば、他職種への転職は可能ですよ。
■株式会社ビズヒッツについて
当社では、社名と同じ「Biz Hits」という名の仕事・転職・求人情報サイト( https://bizhits.co.jp/work/ )と、ビジネスの問題解決を考えるメディア( https://bizhits.co.jp/media/ )を運営しています。
また、上記メディア運営の中で得た知識と経験を元に、業務効率化サポート・リモートワークとクラウドソーシング導入コンサルティングも行っております。
■Biz Hits編集長:伊藤陽介のプロフィール
株式会社ビズヒッツ代表取締役。
2011年から東京~鈴鹿間でリモートワークによる遠隔経営を10年以上続けており、スタッフの8割以上がリモートワーカーによる複数のWebメディア、求人サイト運営を行う。
その知識と経験を元に、中日新聞の専門家ガイド「中日教えてナビ」に『在宅ワーカーマネジメントの専門家( https://oshiete.chunichi.co.jp/tokai/pro/387/column/1585/ )』として登録。その後はクラウドソーシング「クラウディア( https://www.craudia.com/ )」のアドバイザーに就任。
※プロフィール詳細はこちら
https://bizhits.co.jp/itoyosuke_profile/
■会社概要
社名 : 株式会社ビズヒッツ
所在地 : 〒510-0208 三重県鈴鹿市鈴鹿ハイツ22-21
代表者 : 代表取締役 伊藤 陽介
設立 : 2009年1月19日
資本金 : 300万円
事業内容 : WEBメディアの運営・コンサルティング
URL : https://bizhits.co.jp/company/
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コールセンターから異職種への転職理由に関する意識調査
株式会社ビズヒッツ(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役:伊藤 陽介)は、コールセンターから異職種へ転職した経験がある150人を対象に「コールセンターから異職種への転職理由に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。 詳細はこちら( https://bizhits.co.jp/media/archives/24324 )
コールセンターは「離職率が高い」と言われる職種のひとつです。
現在オペレーターとして働いている方の中にも、「転職したい」「辞めたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回、株式会社ビズヒッツ( https://bizhits.co.jp/ )が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hits( https://bizhits.co.jp/media/ )は、コールセンターから異職種へ転職した経験がある150人に「コールセンターから異職種への転職理由」についてアンケート調査を実施。
その結果をランキング形式でまとめました。
調査概要
調査対象:コールセンターから異職種へ転職した経験がある人
調査日:2022年1月17日~31日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:150人(女性114人/男性36人)
回答者の属性
調査結果サマリー
・コールセンターから異職種への転職理由1位は「ストレスが多い」
・コールセンターで働いていた期間の平均は「2年5ヶ月」
・コールセンターから転職した仕事1位は「事務・受付」
・コールセンターで身についた他の職場でも活かせるスキル1位は「コミュニケーションスキル」
コールセンターから異職種への転職理由1位は「ストレスが多い」
コールセンターから異職種へ転職した経験がある人に「転職理由」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
1位になったのは「ストレスが多い(52人)」です。
2位「キャリアチェンジのため(18人)」、3位「成長につながりにくい(12人)」と続きます。
以降、4位「身体的にツライ(9人)」、5位「収入アップのため(8人)」、同率6位「人間関係への不満(7人)」「ノルマがキツい(7人)」「引越しのため(7人)」となりました。
「ストレス」「ノルマがキツい」など、職場や仕事内容への不満を理由として挙げた人が多くなっています。
「楽しんで働いていたが、事情があり仕方なく辞めた」という人もいましたが、全体的には不満が原因で転職した人が目立ちました。
では具体的な回答を紹介します。
【1位 ストレスが多い】
・クレームなども多く、精神的に疲れてしまったため(20代 女性)
・顔も知らない相手に謝ってばかりの仕事に嫌気がさしたから(30代 女性)
・お客様対応でのストレスです(40代 男性)
コールセンターでは顔が見えない相手とやりとりするので、気を遣って精神的に疲れやすいです。
とくに、クレーム対応やお客様の理不尽な言葉で大きなストレスを感じたとの回答が目立ちました。
「故障受付」など苦情が多いコールセンターの場合には、とくにストレスが大きいでしょう。
また「クレーム対応をしたあとのフォローがない」「スーパーバイザーがクレーム対応をサポートしてくれない」など、会社側の対応に不満をもっていた人も複数いました。
【2位 キャリアチェンジのため】
・他にやりたいことができたから(20代 女性)
・コールセンター業務をいかして営業職につきたいと考えたから(30代 男性)
・以前から勉強していた資格が取得できたので(40代 女性)
「他にやりたい仕事ができた」「もともと他にやりたい仕事があった」「コールセンターでの経験を生かして、別の仕事をしたいと思った」という3パターンの回答が寄せられています。
コールセンターは求人数が多く給与も比較的高い仕事です。
そのため、別の仕事に就くまでのつなぎとして就業している人もいると推測されます。
また「非対面での対応ではなく、対面での接客がしたくなった」という意見も複数ありました。
【3位 成長につながりにくい】
・スキルアップに限界を感じたため(30代 男性)
・一般事務などと比べるとかなり簡単なPC入力などになってしまい、将来性を感じなかったためです(40代 女性)
「コールセンターで身につくスキルは限られる」「長く勤めてもキャリアアップできない」などの回答が寄せられました。
コールセンターでは、コミュニケーションスキルやビジネスマナーが身につきます。
ただ職場によっては、スキルが身についている実感が得にくいのかもしれません。
また、「非正規雇用から正社員への登用が狭き門」など、コールセンター内でのステップアップが難しいと感じる人も多いのだと考えられます。
【4位 身体的にツライ】
・喉の調子が悪くなり、電話でのお客様対応が十分にできないと感じたため(30代 女性)
・コールセンターでは座りっぱなしで、腰が痛くなり、体重が増えてしまったからです(40代 女性)
「コールセンターのオペレーターは座ってできるから身体はラク」と思われがちですが、座りっぱなしだからこそツライこともあるようです。
同じ姿勢を続けていて腰が痛くなったり、あまり動かないので運動不足になったりと、体調面での不満から転職した人も多くなりました。
PC操作しながら通話することが多いため、腱鞘炎になる人もいるようですね。
【5位 収入アップのため】
・時給が安かったため(40代 女性)
・契約社員でしたが、賞与がなかったため(50代以上 男性)
アルバイトや派遣社員の場合、コールセンター勤務の収入は「事務職や接客業より高め」と言われます。
しかし実際には、収入に不満があって転職した人もいるとわかりました。
ストレスの多い仕事でもあるので、「ストレスのわりに収入が少ない」と感じる人もいるのかもしれません。
【6位 人間関係への不満】
・コールセンターの仕事自体は好きだったが、職場の人間関係が悪かったため(40代 男性)
・年配の方や忙しい主婦の方に気を遣いながら仕事をするのが嫌になった(50代以上 女性)
人間関係への不満は、他の職種でも転職理由の上位に入る項目です。
コールセンターでの人間関係が悪いと、「難しいクレームへの対応時に、スムーズにフォローしてもらえない」といった困りごとが起こる可能性も。
また大規模なコールセンターだと「仲良しグループ」ができてしまい、「グループに馴染めず、休憩中に寂しい」といった悩みをもつ方もいるでしょう。
【同率6位 ノルマがキツい】
・営業ノルマがきつかったから(30代 男性)
・顧客が電話をかけてきた理由に関係なく「とにかく売れ、売り上げを出せ」と言われ続けて苦痛になった(40代 女性)
テレアポのようなこちらから電話をかけるコールセンターの場合、オペレーターにノルマが課されることも。
そのため「営業電話がイヤ」「ノルマがプレッシャーになる」などの理由で転職を考える方も多いでようです。
「インバウンド(受信業務)だったら続けられたと思うが、アウトバウンド(発信業務)に担当替えになったので転職した」という体験談もありました。
【同率6位 引越しのため】
・結婚を機に引っ越し、職場が遠くなったから(20代 女性)
・もともとコールセンター業務を志望しておらず、家族の転勤を機に転職した(40代 女性)
Uターンや結婚などで勤務地が遠くなったという、やむを得ない事情で転職した人たちです。
引越し先でコールセンター勤務を選ばなかった理由は「もともとコールセンター希望ではなかった」「コールセンターの前に働いていた職種に戻った」などでした。
コールセンターで働いていた期間の平均は「2年5ヶ月」
コールセンターから異職種へ転職した経験がある人に「コールセンターでの勤続期間」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
コールセンターで働いていた期間の平均は「2年5ヶ月」となりました。
期間別で見ると「6ヶ月以内に辞めた人(40人)」が最も多くなっています。
「コールセンターは入れ替わりが激しい」というイメージを裏付けていますね。
ただ短期間で転職した人の中には、もともと短期契約だったケースも。
そのため必ずしも「コールセンターが嫌になって短期間で離職した」とは限りません。
また5年以上勤務した人も13人と多数。
「15年間勤務した」「30年間勤務した」という人もおり、働きやすいコールセンターやコールセンターに向いている人も存在することがわかります。
コールセンターから転職した仕事1位は「事務・受付」
コールセンターから異職種へ転職した経験がある人に「転職先」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
1位になったのは「事務・受付(62人)」です。
2位「接客・販売職(36人)」、3位「営業職(9人)」と続きます。
以降、4位「物流・ドライバー(7人)」、同率5位「インストラクター・講師(4人)」「キッチン・調理(4人)」「クリエイティブ系(4人)」の結果となりました。
コールセンターで身につく「電話応対」や「ビジネスマナー」は、幅広い職種で活かせます。
そのためコールセンター勤務経験者の転職先も、事務系からクリエイティブ系まで幅広くランクインしました。
とくに多かったのは「事務・受付」と「接客・販売職」。
「事務・受付」については、電話やクレーム対応が少ない仕事に変わりたいと考える人が多いのでしょう。
「接客・販売職」は、対面で接客できる仕事をしたいという理由で志望した人が多いと考えられます。
コールセンターで身についた他の職場でも活かせるスキル1位は「コミュニケーションスキル」
コールセンターから異職種へ転職した人に「コールセンターで身についた他の職場でも活かせるスキル」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
1位になったのは「コミュニケーションスキル(63人)」です。
2位「言葉遣い・マナー(57人)」、3位「電話応対スキル(40人)」と続きます。
以降、4位「クレーム対応能力(24人)」、5位「伝わりやすい話し方(18人)」、同率6位「OAスキル(8人)」「メンタルが強くなった(8人)」となりました。
「話すこと」「聞くこと」に関わるスキルを挙げた人が多くなっていますね。
転職理由では「コールセンターではスキルが身につかないから」という回答も多くありました。
しかし、コールセンターで得たスキルが他の職場でも役立っていると感じている人も多いとわかります。
では具体的な回答を紹介します。
【1位 コミュニケーションスキル】
・さまざまな人と関わってきたため、コミュニケーションスキルは生かせると思います(20代 女性)
・お客様とのコミュニケーション能力、傾聴力が身につきました(30代 男性)
・対話相手の話を傾聴できるようになったことと、職場仲間との協調性スキル(50代以上 女性)
とくに「聞く力」「傾聴力」を挙げた人が目立ちました。
コールセンターでは、お客様の困りごとやニーズを正確に聞き出す必要があります。
そのため傾聴力が鍛えられるのでしょう。
なおコミュニケーションスキルは、他の職場での接客はもちろん、同僚との関係づくりにも役立ちます。
【2位 言葉遣い・マナー】
・敬語の使い方(20代 女性)
・より正しい日本語を使えるようになった(30代 女性)
・丁寧な言葉遣い(40代 男性)
コールセンターでは「正しい日本語の使い方(敬語など)」や「ビジネスマナー」が身につきます。
正しく丁寧に話せれば、採用面接はもちろん「上司」「同僚」「顧客」からも好印象をもってもらえるでしょう。
どんな職場でも、あるいはプライベートでも、活かせるスキルですね。
【3位 電話応対スキル】
・電話を何十件もかけていたので、電話対応は全く戸惑わなくなりました(20代 男性)
・電話応対は店舗業務でも発生するので、とても役にたっています(30代 女性)
・電話対応は、多くの職場で役に立つと思いました。上司やお客様からも、電話対応が良いと褒められます(40代 男性)
最近は、チャットやLINE、メールなどで連絡を済ませる人が多くなっています。
そのため、電話応対に苦手意識をもつ人が増えているとも言われます。
ですから「電話応対が苦にならない」というだけで、頼もしく思われそうですね。
【4位 クレーム対応能力】
・クレーム対応が怖くなくなる(30代 女性)
・クレーム処理、対応が上手くこなせる(40代 男性)
・多少のクレームや突発的な問題に対して、冷静に対応できるようになった(50代以上 女性)
コールセンター勤務で培った「クレームへの冷静な対応力」や「謝り方」が役立っている人も多数。
やはり場数を踏んでいる人は強いですよね。
クレームが皆無の会社はないでしょうから、どの職場にいってもクレーム対応能力は活かせそうです。
【5位 伝わりやすい話し方】
・声に抑揚があり、話しやすい雰囲気の会話ができる(20代 女性)
・話すスピードや、聞き取りやすい声のトーンなど(30代 女性)
「抑揚」「話すスピード」「発音や滑舌」など、喋り方のスキルですね。
声や喋り方を変えることで、相手に与える印象も変わります。
感じのよい話し方を身につけていれば、仕事が対面か非対面かを問わず役立ちます。
【6位 OAスキル】
・PC入力のスキル(30代 女性)
・話しながらの履歴入力でタイピングが速く正確になり、新しいツールを複数使用することに抵抗がなくなります(40代 男性)
コールセンターでは、話しながら通話内容をタイピングする場面もあります。
そのため、タイピングを早く正確に行う能力が鍛えられるのですね。
文字入力やデータ入力が多い職場に転職すれば、かなり役立つと考えられます。
【同率6位 メンタルが強くなった】
・多少怒られても動じない「鋼の心」を手に入れたと自負しています(20代 女性)
・クレーマーの話を聞き流す術が身についたので、ストレスを抱えすぎずにすむ(30代 女性)
コールセンターで「悪質なクレーム」「多種多様なお客様への対応」を経験し、メンタルが鍛えられたという人も。
どんな職場でも「理不尽なこと」「落ち込んでしまうこと」は起こりえますから、精神力や忍耐力は役立ちますよね。
まとめ
コールセンターから異職種へ転職した経験がある人に「転職理由」を聞いたところ、第1位は「ストレスが多い」でした。
コールセンターはクレーム対応などでストレスを感じることも多い職場だからですね。
平均勤続年数は2年5ヶ月。
ただし6ヶ月以内に辞めた人が150人中40人と多く、「離職率が高い」ことが裏付けられました。
「コールセンターからの転職先」としては、「事務・受付」「接客・販売職」が多くなっています。
「コールセンターで身についた、他の職場でも役立つスキル」の第1位は「コミュニケーションスキル」。
コミュニケーションスキルは幅広い業種・職種で活かせる力なので、うまくアピールすれば採用で有利になるでしょう。
「コールセンターからの転職って難しそう」と不安な方もいるかもしれません。
しかしコールセンターで培った「スキル」「精神力」を上手にアピールすれば、他職種への転職は可能ですよ。
■株式会社ビズヒッツについて
当社では、社名と同じ「Biz Hits」という名の仕事・転職・求人情報サイト( https://bizhits.co.jp/work/ )と、ビジネスの問題解決を考えるメディア( https://bizhits.co.jp/media/ )を運営しています。
また、上記メディア運営の中で得た知識と経験を元に、業務効率化サポート・リモートワークとクラウドソーシング導入コンサルティングも行っております。
■Biz Hits編集長:伊藤陽介のプロフィール
株式会社ビズヒッツ代表取締役。
2011年から東京~鈴鹿間でリモートワークによる遠隔経営を10年以上続けており、スタッフの8割以上がリモートワーカーによる複数のWebメディア、求人サイト運営を行う。
その知識と経験を元に、中日新聞の専門家ガイド「中日教えてナビ」に『在宅ワーカーマネジメントの専門家( https://oshiete.chunichi.co.jp/tokai/pro/387/column/1585/ )』として登録。その後はクラウドソーシング「クラウディア( https://www.craudia.com/ )」のアドバイザーに就任。
※プロフィール詳細はこちら
https://bizhits.co.jp/itoyosuke_profile/
■会社概要
社名 : 株式会社ビズヒッツ
所在地 : 〒510-0208 三重県鈴鹿市鈴鹿ハイツ22-21
代表者 : 代表取締役 伊藤 陽介
設立 : 2009年1月19日
資本金 : 300万円
事業内容 : WEBメディアの運営・コンサルティング
URL : https://bizhits.co.jp/company/
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