日本人はムダな会議が多すぎる? 議事録は作っても「活用されない」が9割弱【tldx Solutions GmbH調べ】

議事録作成にかかる時間は「30分以上」が約半数。会議後の情報共有に課題も?

今井扶美(Web担編集部)

12月18日 6:15

AIミーティングアシスタント「tl;dv(ティーエルディーヴィー)」を提供しているドイツのtldx Solutions GmbHは、「会議の活用実態調査」を実施した。20~69歳のビジネスパーソン1,000名が回答している。

9割弱が「会議が他業務を圧迫」、議事録は作っても活用されず?

会議で他業務が圧迫される頻度

まず、会議によって他の業務が圧迫されていると感じる頻度を聞くと、「週に数回ある」が42.8%で最も多く、ついで「月に数回ある」が25.8%、「毎日のようにある」が19.5%となった。また、「会議への参加必要性に疑問を感じたことがある」と回答した人は88.9%にのぼった。

会議後のまとめにかかる時間

会議後に議事録作成や要点まとめを行っている人は80.4%となり、特に「営業系」や「事務系」において議事録を作っている人が多かった。会議のまとめにかかる時間を聞くと、合計で46.1%が「30分以上」を費やしていることがわかった。

会議要約の活用状況

一方で、議事録のような「会議要約」の資料について、どの程度「組織で活用できる状態」になっているかを聞くと、「一元管理できている」と答えた企業はわずか12.6%にとどまり、「チーム単位で部分的に共有」「各会議参加者だけで共有」など限定的にしか使われていない実態が明らかになった。

さらに、会議の内容を組織全体の資産として管理できていないために「問題が発生している」と回答した人は73.3%に達し、「他部署との情報格差が生まれる」「同じ質問や報告が繰り返される」といった課題が浮き彫りとなった。

会議に関する主なストレス要因

最後に、会議に関する主なストレス要因を聞くと、「会議時間が長い」が48.7%、「会議数が多すぎる」が43.8%で上位に。AI会議ツールの導入など、業務の効率化を求める声が高まっていることがうかがえた。

調査概要

  • 【調査期間】2025年10月22日(水)~2025年10月24日(金)
  • 【調査対象】全国の20~69歳の男女
  • 【有効回答数】1,000名
  • 【調査方法】インターネットリサーチ
  • 【調査主体】tldx Solutions GmbH
  • 【調査実施】クロス・マーケティング

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