HubSpotが人とAIのハイブリッドチーム構築を支援する200以上の製品アップデート発表

新「Data Hub」でデータ集約、「Smart CRM」強化、15種類以上の専門エージェント登場

CRM(顧客関係管理)プラットフォーム「HubSpot(ハブスポット)」を展開する米国HubSpotの日本法人、HubSpot Japanは、2025年秋の製品発表イベント「Fall 2025 Spotlight」で人とAI(人工知能)が融合したハイブリッド型チームの構築を支援する200以上の製品アップデートを9月4日に発表した。企業のAI活用が実験段階にとどまりがちなことからデータをつなぎ、メンバーを支援してAIチームの編成実現を目指して開発した。

製品発表キャンペーン「Fall 2025 Spotlight」において、200以上の製品アップデートを発表

データ連携の強化

「Operations Hub」の後継となる「Data Hub」を発表。外部ソースを含むデータの集約・接続・整理・AI活用を支援する。CRM上に散在する情報をAIが統合データに変換し、従来より精緻なセグメント化や自動化、レポート作成を効率化する。顧客データの品質管理は新しいAIツール群が自動で検出・修正するので手動での整理作業が不要になる。「Smart CRM」も機能を強化して顧客の全体像をより深く把握できるようにした。

AIが各部門の業務支援

HubSpotの全プラットフォームにAI機能が組み込まれ、マーケティングではリアルタイムで最適化する動的セグメント機能、大規模パーソナライズ、キャンペーン設計から配信まで全行程のAI支援が可能に。CRMのデータを活用して従来の一斉配信では実現できない個別最適化したメールを自動生成する。営業部門ではAIが商談相手や業界動向を分析し、会話の文字起こし分析で取引リスクを検知する。見積書自動作成(CPQ)も加わった。

AIチーム編成支援

AIエージェント「Breeze Agents」が強化され、15種類以上の専門エージェントが新登場または機能更新となった。顧客データへの調査回答、問い合わせ対応、商談化につなげる案件創出など多様な業務を自動化して生産性向上をサポート。チャット形式の「Breezeアシスタント」はWeb検索や「Google Workspace」「Slack」との連携機能を追加した。エージェントとアシスタントの検索、閲覧、カスタマイズが可能な管理センターもある。

新たなマーケモデル「Loop Marketing」

「Google検索」の「AIによる概要」や生成AIの利用で急増した「ゼロクリック」(企業サイトに遷移せず終わる現象)に対応する新マーケティングモデル「Loop Marketing(ループマーケティング)」を発表した。表現(EXPRESS)、個別化(TAILOR)、増幅(AMPLIFY)、進化(EVOLVE)――の4段階でAI時代に成果最大化を図る。2000年代に「インバウンドマーケティング」戦略で支援したように、新たなモデルでマーケターの戦略転換を支援する。

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