サイバーエージェントが広告運用を大幅短縮する「ChatGPTオペレーション変革室」設立

ChatGPTを適切かつセキュアに活用することでオペレーション総時間の30%削減を目指す

サイバーエージェントは、米国OpenAIが開発した対話型人工知能(AI)「ChatGPT」を活用し、デジタル広告のオペレーションにかかる作業時間を大幅削減する「ChatGPTオペレーション変革室」をインターネット広告事業本部に設立した、と4月4日に発表した。自動回答や海外拠点とのコミュニケーションなど社内コミュニケーションの補助に活用して、月間総作業時間の約23万時間の30%に相当する約7万時間の削減を目指す。

 

広告オペレーションの作業時間を大幅に削減することを目的に、ChatGPTを適切かつセキュア(安全)に活用することで、さらなる効率化に取り組む。OpenAIの規約で大規模言語モデルの学習に用いられないと明記されているAPI連携のみを利用する。顧客情報を含まない形で運用するほか、規約変更やアップデート情報など最新の動向とリスク対応策を踏まえた取り組みを設計していく。

サイバーエージェントはこれまでも、広告オペレーションの効率化を目指して体制の構築や仕組み化の取り組みを推進してきたが、広告効果の最大化を実現するため、細かな広告配信設定や効果に応じた運用改善、レポート作成など多くの作業が必要だった。ChatGPTは、OpenAIが開発・公開する大規模言語モデルを用いた高度な対話型AIで、言語理解、文章生成、質問応答、翻訳などに対応して注目を集めている。

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