「Google広告」で34億件を停止・削除、ウクライナ戦争を利用した広告掲載は不可に
Googleは、運営する「Google広告」の運用状況を報告した「Ads Safety Report 2021年版(英文)」を公開し、ポリシー違反で34億件以上の広告を停止したり削除したりした、と5月4日に発表した。57億件以上の広告を制限し、560万件以上の広告主のアカウントを停止。広範か重大な違反があった17億超の個別のパブリッシャーのページで広告配信を停止し、6万3000のパブリッシャーのサイトに措置を講じた。
レポートは2021年が対象だが、ウクライナでの戦争への対応も記載した。世界中の多くの人にとって最重要事項であるためで、「デリケートな事象に関するポリシー」を即座に適用して、Googleが提供するサービスでウクライナでの戦争状態を利用した広告を掲載できないようにした。暴力の扇動や悲劇的な出来事を否定するコンテンツへの広告掲載や収益化を禁止する従来からのポリシーに加えての措置、と位置づけた。
ロシアでの広告表示や、ロシアに拠点を置く広告主による広告の一時停止、Googleのプラットフォームにおけるロシア国営メディアの収益化の一時停止など、ロシアでの経済活動の大半を一時停止する措置も講じている。これまでに200万件以上のウクライナでの戦争に関連する広告を停止したほか、Googleプラットフォーム上で60以上の国営メディアサイトからの広告を削除している。
Googleは、ポリシー策定や適用戦略を進化させている。潜在的脅威が大きな問題となる前に対処するため、広告ポリシーや専門家チーム、是正措置を支援する技術への投資を続けている。2021年には、度重なる広告ポリシー違反に対応する違反警告ポリシーや、気候変動否定を助長する主張を禁止するポリシーを導入するなど、広告主とパブリッシャー向けに30以上のポリシーを追加・更新した。
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