日本ユニシスが地域交通事業者や自治体向けに生活者MaaSの基盤サービス「L-PASS」を開始

外出と消費行動を促すスマートフォンアプリで移動を増やして街中振興と公共交通利用促進

日本ユニシスは、生活者のMaaS(次世代移動サービス)の基盤になるアプリケーションサービス「L-PASS(エルパス)」を3月3日に始めた、と同日発表した。地域の交通事業者や地方自治体向けにSaaSで提供する。外出と消費行動を促すスマートフォン用アプリのUX(ユーザー体験)を通して生活者の移動総量を増やし、街中の振興と公共交通利用を促進する。

地方の中核都市で街中の活力低下や地域公共交通の利用者減少が深刻になっていることから展開する。L-PASSによって生活者は、地域の店舗・施設のデジタルクーポンや公共交通のデジタル乗車券が、アプリから移動目的に応じて取得できる。運営する事業者は、利用ログやGPSデータを生かすことで、地域の交通政策立案やまちづくりにつなげられる。

目的地ではなく外出の目的を選ぶことを基点に、公共交通が提案する経路検索まで継ぎ目なく提供する。同社の電子チケット流通サービス「Kimaticke(キマチケ)」と連携し、乗車券の購入やクーポンの発行を可能にする。L-PASSは新潟と金沢で2021年12月から実証実験で先行試用されている。新潟は「りゅーとなび」、金沢は「い~じ~金沢」と呼ぶ。

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