今シーズンは「オンライン忘年会」「デリバリー忘年会」が主流に? 時間も「1時間30分」の時短傾向【JFD調べ】

希望する開催場所も、「飲食店」4割以外に「オフィス」3割「オンライン」2割の声。

法人向けフードデリバリー事業を運営する日本フードデリバリー(JFD)は、「2020年の忘年会」について調査した結果を発表した。新型コロナの影響を踏まえ、毎年末のイベントである忘年会への参加意識、開催場所や時間帯、予算への希望、重視するポイントなどを、全国20歳以上の男女852人に聞いている。

忘年会への参加で感染リスクアップ、9割以上が感じていた

まず全体に、「忘年会への参加により、新型コロナウイルスへの感染リスクが高まると考えるか」と聞くと、54.1%が「高まる」、40.8%の人が「どちらかと言えば高まる」と回答し、9割以上がリスクを感じていた。

また「今年、職場の忘年会が開催された場合、参加したいか」を聞くと、「参加したくない」24.6%、「どちらかと言えば参加したくない」36.9%と、半数以上が消極的だった。

「忘年会に参加したくない理由」を聞くと、「新型コロナウイルスへの感染が不安だから」88.6%が圧倒的多数派。従来の理由として多かった「終業後に職場の催し物に時間を割きたくないから」30.0%、「気疲れして楽しめないから」27.1%をはるかに上回った。

希望する開催場所は「飲食店」4割「オフィス」3割「オンライン」2割で割れる

そこで、開催場所や時間帯、予算などの条件を付けてみた。まず「忘年会の開催場所として望ましいもの」を聞くと、「飲食店」44.8%、「オフィス」33.7%、に続き「オンライン」24.6%がランクイン。年代ごとでは20代・30代では「オフィス」が多く、「飲食店」を上回っている。飲食店を選んだ人からは「衛生対策など実施している店舗を選択すれば、リスクを低減できる」「準備に手間がかからない」、オフィスを選んだ人からは「限られた人との接触になる」「移動がない」、さらにオンラインを選んだ人からは「リスクが低い」「在宅勤務・出社組・出張者など自由に参加できる」といった意見があり、いずれもコロナ対策を重視したうえでの判断だった

「忘年会の時間の長さ」については、「1時間半~2時間未満」37.1%が最多だが、「1時間~1時間半未満」23.5%、「30分~1時間未満」14.2%がこれに続き、多くの人が2時間未満を想定。なかには「30分未満」7.4%という意見もあがった。

望ましい開催場所ごとに時間の回答を見ると、「飲食店」と答えた人は1時間30分以上を、「オフィス」「オンライン」と答えた人は1時間30分未満を選んでいる人が多い。“いつもどおり派”と“時短でサクッと派”で、場所の選択も割れた形だ。

なお「開催するのに望ましい時間帯」では、就業時間内は「午前中」1.6%、「ランチタイム」20.1%、「夕方」25.5%で計47.2%、終業後の「夜」は52.8%で、ほぼ半々だった。また「忘年会1回あたりの予算について望ましい金額」を聞くと、2000円~5000円未満が9割を占め、「2000円~3000円未満」27.8%が最も多かった。

最後に「忘年会で重視するポイント」を聞くと、あらためて「感染防止対策を行っている」75.7%が最多。以下「料理やドリンクの味」50.1%、「参加するメンバー」33.6%が続いた。

コロナ対策で三密回避を重視しつつも、料理の味やコミュニケーション、予算などを考えると、「オンライン忘年会」や「デリバリー忘年会」が今年は増加しそうだ。

調査概要

  • 【調査対象】法人向けフードデリバリー事業「くるめし弁当」「シェフコレ」の会員。全国20歳以上の男女
  • 【調査方法】インターネットを用いたアンケート調査
  • 【調査期間】2020年10月7日~13日
  • 【有効回答数】852人
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