テレビ広告は、つねに検索を喚起する。サイト訪問を30%押し上げ【iProspect×電通AN×Google調べ】
iProspect Japan(アイプロスペクト・ジャパン)は、ホワイトペーパー「マルチスクリーンの世界(Fighting For Attention in a Multi-Screen World)」を発表した。同社のサイトよりダウンロード可能(要登録)。
調査手法について
スマートフォンが普及したことで、テレビを見ながらスマホを操作する「セカンドスクリーン」の習慣が定着した。すでにテレビのほうが「セカンドスクリーン」になったという指摘もある。本調査は、多様な“スクリーン(画面)”で情報と接する現代社会において、どのような相乗効果が生まれているのか、どのような手法が効果的なのかを考察した内容となっている。
調査は、電通の海外本社である電通イージス・ネットワーク、そしてGoogleと提携して実施。第一調査では、10万6,000本のテレビCMの放送に合わせて、インターネット検索に及ぼす影響を、独自のアトリビューション(効果測定)で分析した。66のブランド、10の異なる商品カテゴリ、98の広告キャンペーンと連携し、22の異なるテレビチャンネルで放送されたCMを調査したという。
さらに第二調査では、多様な産業(自動車、美容、エネルギー、金融、保険、ギャンブル、ヘルスケア、医薬、出版、テクノロジー、玩具)から25の異なる広告キャンペーンを選び、「テレビの広告キャンペーンとペイドサーチによるキャンペーンを連動させた場合の影響」を定量化した。
テレビ広告は、検索をつねに押し上げ。サイト訪問は30%アップする
本調査によると、あらゆるテレビ広告がサイトトラフィックに明確に影響を及ぼしており、検索によるサイト訪問数は30%、モバイルデバイスによる検索訪問数は24%増加することが明らかとなった。
UCバークレー(カリフォルニア大学バークレー校)ハース・スクール・オブ・ビジネスが行った研究では、「テレビで広告を流した場合そのブランドに関する検索数が著しく増加するだけではなく、ライバル企業のブランドに関する検索にもプラスの波及効果がある」と指摘している。
さらに、明確に「テレビ+検索」の連動を意識したキャンペーンでは、成果が大きく改善。広告キャンペーンの90%で、テレビCM中のアド(広告)エンゲージメントが上昇し、CTR(クリック率)も平均65%上昇した。その他にも、「広告キャンペーンの72%でCPA(顧客獲得単価)が低下」「調査対象キャンペーンの80%でCPC(クリック単価)も12.5%低下」「モバイルからのクリックの割合が15%増加」といった効果が計測されている。
調査概要
- 【第一調査】10万6,000本のテレビCMの放送に合わせて、66のブランド、10の異なる商品カテゴリ、98の広告キャンペーンと連携し、22の異なるテレビチャンネルで放送されたCMを調査
- 【第二調査】自動車、美容、エネルギー、金融、保険、ギャンブル、ヘルスケア、医薬、出版、テクノロジー、玩具から25の異なる広告キャンペーンを選び影響を定量化
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