利用デバイスで好まれる広告に差、Appierがクロスデバイス利用動向調査結果を発表
AIを活用したビジネス支援のAppierは、「アジア太平洋地域におけるクロスデバイス利用動向調査 日本版(2016年上半期)」を9月21日発表した。日本におけるマルチデバイスの利用者は増加しており、4台以上のデバイスを利用するユーザーは過去1年間にわたって増加していることが分かった。マルチデバイスの利用は、PCからスマートフォンへの単純なシフトではなく、ユーザーがすべての所有デバイスを利用していた。2015年下半期の調査結果と比べ、日本のユーザーのデバイスを横断したオンライン広告への反応は大きく変化していた。デバイスに関係なく、同じ商品やサービスの広告をクリックする傾向のあるユーザーもいる反面、スクリーンのサイズやデバイスの種類により、利用の目的が違ったり、特定の広告フォーマットを好んだり、まったく違う行動をするユーザーもいた。オンライン広告に対し、デバイスの種類によってまったく違った反応をするユーザーは、半数近くまで増加していた。調査はAppierが所有するアジア太平洋地域におけるキャンペーンデータポイントに基づいて行った。すべての調査は実際のユーザー行動に基づいており、質問形式はとっていない。
日本とアジア太平洋地域を比較すると、4台以上のデバイスを所有するマルチデバイスユーザーは、日本は51%と、31%のアジア太平洋地域よりも高かった。アジア太平洋地域におけるPCの個人平均利用量は男性が女性を上回っているが、日本の場合は女性が男性よりも20%利用量を上回っている。タブレットの個人平均利用量をみると、アジア太平洋地域では女性が男性よりも1割上回っているが、日本では反対の傾向があった。しかし、スマホアプリの利用量は、日本の場合、男性が女性を3割上回っていた。Eコマースサイトにおける日本のページビュー数はスマートフォンがPCを大きく上回っていた。週末にはPCのページビューが低下するのに対し、スマートフォンは急激に増加する。スマートフォンでのコンバージョン数は、午前9時と12時、午後6時と9時に顕著に上昇する傾向があった。購買数をみると、すべてのデバイスで午後7時から増加し、午後10時周辺でピークを迎える。スマートフォンによる購買は、正午にも顕著に上昇していた。
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