ニャに? 猫が活躍する職場がある!? 社員猫「まる美」がもたらすもの
この記事は、姉妹サイトネットショップ担当者フォーラムで公開された記事をWeb担当者Forumに転載したものです。
オフィスの環境を良くしたい、もっと働きやすい職場にしたい。社員のため、会社の将来のために、それぞれの会社がさまざまな試みをしています。そんな中、「猫」を選んだ会社がありました。猫が職場にもたらしたものとは? 社員猫・まる美さんの活躍をごらんください。
ある日の昼下がり、弊社営業の勝瑞(しょうずい)から情報がもたらされました。
勝瑞「オーリーズさんが、新しいオフィスに移転されたそうなんですよ」(注:オーリーズさんは運用型広告に特化した広告代理店で、社長の鈴木さんには、当サイトで「ネットショップ担当者のための運用型広告ゼミナール」を連載していただいています。いつもお世話になっております)
私「へー」
勝瑞「で、猫がいるらしいんですよ」
私「なにっ!?」
早速オーリーズさんのサイトを見てみたら……。
ホントにいた。スタッフ紹介のページに載っている。
ガチガチに真面目な会社だと思っていたのに、一体何が……!?
まる美さんに会いに行きました
というわけで、オーリーズさんがどんなことになっているのか確認すべく、引っ越ししたばかりの新しいオフィスにうかがいました。
出迎えてくれたのは看板娘(猫)の「まる美」さん(上)、株式会社オーリーズ 代表取締役の鈴木 多聞(たもん)さん(左)、取締役副社長 足立 誠愛(のぶよし)さん(右)。
まる美さんは結構大きいけどまだ1歳! フワッフワの柔らかい毛にみっしり包まれている感じ。名前の由来はまん丸の頭の丸みから。
会議室の隣、ガラスで区切られた一画がまる美さんの個室。壁際のキャットウォークはぐるりと外にも続いています。
上の小窓を開けているときは、まる美さんが自由に部屋の外に出られるようになっています。
社内を見渡せる位置でくつろぐまる美さん。今ではすっかり落ち着きましたが、引っ越ししたばかりの頃は隅っこでブルブル震えていたそうです。猫って引っ越し嫌いですもんね〜。
まる美ルームの中はこんな感じ。こんなに豪華な個室を持つ猫に、私は初めて会いました! 右側にある柱はキャットタワーになっています。日当たりが良くて気持ちのよい部屋です。
難点は、オモチャに夢中になったまる美さんがガラスにぶつかってしまうこと。まる美さん、慣れて!
「もっと良い会社にしたい」「じゃあ猫」
まる美さんをオフィスに連れてきたのがこの方、副社長の足立さんです。
1年ほど前、社長の鈴木さんと「もっといい職場にしよう」といろいろと意見を出し合う中で、足立さんが言い出したそうです。
「僕、ものすごく猫が好きなんですが、去年の10月に実家の猫が死んじゃったんですよ。だから猫のいるオフィスが良いなって思って」(足立さん)
社長の鈴木さんも「まあ、ええんちゃうか?」と意外とあっさり了承。
実は鈴木さんをはじめ何人かのスタッフは猫アレルギーだったのですが、副社長のたっての願いでまる美さんの入社が決まったのでした。
でもオフィスの移転に当たっては問題発生。猫OKのオフィスビルがそもそも少ないのです。
「7つくらい物件を見て、ここが唯一OKでした。もっと安くてきれいなビルがあったけど、そこは猫不可。猫を飼うには保証金などを含めると相当なコストがかかる。“猫はそんなに重要か?”という議論は、足立と2人でめちゃめちゃしました」(鈴木さん)
「ニャー」と「ふわふわ」の価値
それでもまる美さんがスタッフであり続けたのには理由があります。
「僕らの職種はPCに向かう時間がすごく長くて、オフィスがしーんとするんです。そんなとき、まるちゃんが“ニャー”って言ったり、ゴミ箱に落ちちゃったりとか、羽虫を追いかけて壁にぶつかったりとか、そういうことがあると、ピリッとしていた空気が一回リセットされる。そういうことが何度もあるんです」(足立さん)
まる美さんが職場の雰囲気作りに一役かっているんですね。
「僕は業務中の雑談とかが苦手なタイプなんですが、みんなとのコミュニケーションのきっかけをまる美が作ってくれるんです。特に女性との会話のきっかけとか……」(足立さん)
「どんだけ不器用やねん!」(鈴木さん)
「あと、社員に対する役割上、僕が広告運用の成果と、チームの運用力の向上に責任を持っているので、メンバーに厳しい指摘をすることも多くて、どちらかというと社内の嫌われ役。そこにまるちゃんが非言語の存在として“ふわふわ”を……“ふわふわしてるっていう価値”ですよ。語らずともフワフワしているだけでいい。日に当たった後の香ばしい匂いとか……」(足立さん)
もうわかりました。足立さんにとってまる美さんが大事なのはよーくわかりました。
まるちゃんを選択したという責任
足立さんは土日も会社にいるまる美さんの世話と相手を欠かしません。すぐに来られるように、会社から徒歩2分ほどのマンションに引っ越しました。
まる美さんを家に連れて帰って同伴出勤することも考えたそうですが、環境が不規則に変わることや移動時のまる美さんのストレスを考えて、いまのスタイルに決めました。
「まるちゃんを選択したという責任を感じています。だから何があっても死ぬまで面倒みなきゃっていう気持ちは人一倍あります」(足立さん)
もっと色んな会社に猫がいればいいのに
鈴木さんと足立さんは学生時代からの長い付き合い。まる美さんが来てから業務以外の会話が増えたそうです。
「はしばしに感じますけどね、僕が猫への愛とかかわいさを嬉々として語っていても、鈴木の心には届いてないなって(笑)」(足立さん)
「いやいや、テンションが上がってて良いなと思ってますよ。
僕とまる美は対等なんです。僕も寄って行かないし、あいつも寄って来ない。足立が呼ぶと来るんですけど。“今日もいるね”くらいな感じ」(鈴木さん)
「猫大嫌いって人もあんまりいないし、世話もたいして手がかからない。もっと色んな会社が猫を飼えば良いのにって思います」(足立さん)
足立さんほど猫好きではない鈴木さんも、
「そこは足立に同意しているんです。飼うことのデメリットより飼わないことのデメリットの方が大きい。こうして会議室にキャットウォークとか作ると、すごく打ち合わせがしやすいです。変な世間話もいらないし」(鈴木さん)
運用型広告にお悩みをお持ちで猫好きの方は、ぜひオーリーズにお越しください。まる美さんのために、入り口ではスリッパにお履き替えくださいね。
オリジナル記事はこちら:ニャに? 猫が活躍する職場がある!? 社員猫「まる美」がもたらすもの(2016/09/15)
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