情報収集にはお金を惜しまない
情報収集にはお金を惜しまない
携帯は、よく「30cmメディア」だと言われるように、肌身離さず持ち歩けて、移動時間や暇つぶしに使える。これはPCではできないこと。
また不思議なことに、iPhoneがあれだけ売れている。iPhoneの利用者は基本的にパケット定額サービスに入っているから、月額で平均6千円~7千円の固定費がかかる。消費不況なのに、情報に使うお金は減っていないんだ。
そうなんですか~。私は携帯料金といっても月3,000円ぐらいのなので……
iPhoneを持っている人は、他の携帯と併用する2台持ちの人が多い。音声通話はふつうの携帯を使って、データ関係はiPhoneを使う。ということは、情報を取るためにすごい料金を払っている。
確かに、情報で得するか損するか決まってしまいますよね。
iPhoneで配信されている新聞もあるので、新聞を取らなくてもiPhoneは持つという現象も起こっている。
なるほど。じゃあ、どんな情報を発信するかで、消費者に選ばれる企業になるか決まってくるということでしょうか。
うん。良いか悪いかではなく、インターネットが中心であることは認めざるを得ない。紙メディアがなくなるということではなくてね。
読むメルマガ、読まないメルマガ
ネットが中心になるということは、メルマガも大事になりますよね。
そうだね。ユニクロのメルマガも非常に効果があるし。
ユニクロは、メディアの見せ方をすごく練っていますよね。
ユニクロのメルマガの編集力はすごいね。
読むメルマガと読まないメルマガがはっきり分かれている気がします。
そのショップに対して、期待値がある場合、メルマガは読む。価値がはっきりしていない店から送られたメルマガは開封すらしない。
バーゲン情報のときだけ開けるメルマガもあります。バーゲンの情報を取りたいために登録はしているけど、バーゲン以外のメルマガは読まずに削除しています。
安いときだけ利用するということだね。企業にとって、ネットでの展開はそこが難しい。インターネット以前は、情報が取れなかったのでそういうことはできなかった。企業もそれだけ選別されているということだね。
勝者 ユニクロ
ところで、なぜユニクロでは、いまだに6,000円以上買わないと送料無料にならないんでしょうか。そこが不満です。3,000円以上は送料無料にしてほしい。絶対それぐらいの体力ありますよね。
それは、強気のブランド戦略だね。商品力が優れているから、送料があってもユニクロに行ってしまう。
土日の安いときになかなか店舗に行けないのでネットで買いたいんですけど、送料がネックで、ネットと店舗の使い分けができないんです。しょうがないから、高いけど平日に店舗で買っちゃうんです。
ユニクロに負けてるってことだね。
(笑)。敗北してますね~。
ユニクロにとっては、君が店舗で買おうがネットで買おうがどっちだっていいわけだし。
確かに今、私が負けてる店舗ってユニクロぐらいかもしれません。あとは全部私が選ぶ側ですけど。
ブランドというのは、お客さんと企業の関係の中で、企業の方が勝たないといけない。でも、今は勝っている企業が少ないね。勝っている企業の代表がユニクロとニトリ。商品の独自性があってお客さんより優位に立つようなブランドが少ない。
でも、仕入れて売っているところは独自性が出しにくいですよね。
ユニクロやニトリのように、製造からやっているところが強い。僕は、これからの通販は製造販売のほうが有利になると思っている。
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