Web担当者・三ノ宮純二

マンガ「Web担当者 三ノ宮純二」- 第8話:完全返金を謳うコンサルタント

前回のカニ出張でビジネスモデルを見極めた三ノ宮。今回は有名Webコンサルタントを斬る。
原作:宮脇 睦、作画:牧岡ちかひで 2009/6/30 10:00 |

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ここから始まります
三ノ宮純二「彼は実際にはWebビジネスではなくWebコンサルティングで稼いでいるんです」
鈴木部長「それだと返金請求が殺到してしまうじゃないか?」
三ノ宮純二「レトリックですよコンサルティングとして簡単な方法を紹介します」
「次に成功例をエモーショナルに語ります」
「両者に直接の因果関係がなくても成功例を刷り込まれた受講者は自分のやり方が悪いと錯覚します」
「そしてセミナーに出席して“大金”を払い続ける」
「これが彼らのビジネスモデルです」
「本当に“簡単に儲かる”方法なら誰も30万じゃ教えませんよ」
鈴木部長「っぐ…ぐ」
三ノ宮純二「簡単な算数じゃないですか」

第9回に続く

まとめ

この事実をご存じでしょうか。

「人は自分にとって値段以上の価値があるものしか買わない」

ちょっと哲学的ですが、人が何か買い物をするときには、100円のモノには100円以上の、1万円のモノには1万円以上の価値があると考えるからお金を支払います。その逆に100円の値がついている商品に99円の価値しかないと思えば、100円を支払うことはありません。ヒトは誰だって損をしたくはないのです。

今回、鈴木部長が30万円のセミナー代金を(経費で)支払ったのは、森田のセミナーは(会社にとって)30万円以上の価値がある(はずだ)と考えたからに他なりません。この時点で鈴木部長にとっての価値は30万円を超えているのです。

そして100倍、1000倍と現実離れした数字も人の心理の真理を突いています。最近、ネットを駆け抜けたニュースに「米国債13兆円事件」があります。詳細はネットで検索していただくとして、一報に際し思い出したのが「M資金詐欺」や「100万円札詐欺」です。冷静に考えればあり得ない話ですが、極端に現実離れした数字は、人間のロマンと妄想を刺激します。

もちろん、コンサルタントのすべてが今回紹介した「森田」ではありませんが、この言葉で締めくくります。

「セミナーノウハウで儲かるのはセミナーを主催するコンサルタント」

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