RIAシステム 構築ガイド Essential 2007

Curl/RIAシステム構築ガイド #21

RIA システム 構築ガイド Essential 2007

RIAシステム 構築ガイド Essential

RIAコンソーシアムが発行する、RIAの普及促進や開発に関するガイドライン『RIAシステム 構築ガイド』の2007年版である『RIAシステム 構築ガイド Essential 2007』をWeb担向けに特別にオンラインで公開するコーナー。

MIT生まれのマルチプラットフォーム対応言語

“Curl(カール)”はユーザが最大限のパフォーマンスを発揮できるためのエージェントになることをコンセプトに開発された言語です。つまり、Curlを用いれば、クライアント主導で自由に複数のサーバにアクセスができ、収集した情報を素早く、わかり易く、理解しやすい表現でユーザへ伝えることができるということです。Curlアプリケーションを動かすには、Curlのランタイムを事前にPCへインストールし、Curlアプリケーションを格納するWebサーバにCurlのライセンスキーとCurlアプリケーションを保存しておく必要があります。アプリケーションの起動ではCurlアプリケーションが存在するURLを指定すると、クライアントにあるランタイムが起動して、サーバにあるライセンスキーの認証を行います。認証後、Curlのアプリケーションをダウンロードし、その後、サーバとの通信はデータとリクエストになります。アプリケーションで必要となる画面は既にクライアントにあるため、HTMLベースのようなリフレッシュによる画面遷移をではなく、画面の一部、または全部を切り替えて遷移することができます。また、Curlアプリケーションはダウンロードの時点でサイズを約10分の1に圧縮し、ダウンロードしたアプリケーションは解凍せずに、そのままJITコンパイルを行うことが可能です。

Curl言語は完全なオブジェクト指向言語であり、リッチなテキストやGUIレイアウト、ビジネスロジックの記述、マルチメディアとのインターフェイスを単一でシンプルな言語体系で記述することができます。APIは8,000種類を越え、2D、3Dグラフィック用のパッケージやWebサービス用のコンポーネントツールを提供しています。また、複数のバージョンが同一環境、同一アプリケーションで稼動可能で、過去の資産を改変なく使うこともできます。

アプリケーションの開発はテキストエディタでも可能ですが、統合開発環境IDEを使うことで、画面作成パレットやデバッグ機能、インタラクティブHELPを利用してプロジェクト開発の生産性を高めることができます。Java経験者であれば、比較的短期間(約2週間程度)で言語の習得とアプリケーションを構築可能ですが、特に以下の点で注意が必要です。(1)クライアント型MVCという発想。Web環境がオフライン状態でもオンラインと同様の動作させるには、クライアント側にほとんどのMVC機能を実装する必要があります。サーバ側にはDBにアクセスするModelを配置し、サーバ、クライアント間はリクエストとデータのみの仕様設計にしなければなりません。(2)パッケージの分割ダウンロード。業務単位にアプリケーションの分割を行うなど、一度にダウンロードするサイズを適正化する設計の必要があります。

図21-2
図21-3
図21-4
『RIAシステム 構築ガイド』について

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RIAコンソーシアムのトップ画面

この記事は、RIAコンソーシアムが発行した『RIAシステム 構築ガイド Essential 2007』の内容を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。※掲載されている内容は2007年5月発行時点のデータに基づいています。

RIAコンソーシアムの活動記録とも言える本ガイドは、RIAの普及促進、開発に関するガイドライン、課題解決などについて、マネージメント、ユーザーインタフェース、テクノロジーの3つの視点からみた、それぞれのテーマについてまとめています。

冊子のご購入や「無料お試し版」ダウンロード、過去の構築ガイドに関してはこちらをご覧下さい。

https://www.ria-jp.org/about/guide.html

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