検索連動型広告を成功に導くSEM戦略
Google「アドワーズ広告」オーバーチュア「スポンサードサーチ」
で利益を生み出すプロの秘策!
この記事は、第3章「ターゲットを逃さないキーワードの選び方」の記事です。
ビッグキーワードからミドルキーワードへ
これからキーワードの収集に入りますが、まず「キーワードの収集と登録は別作業」であることを念頭に置いてください。
「登録に必要か不必要か」は、現時点で考える必要はありません。自分のビジネスに関連していると思われるキーワードを、できるだけたくさん洗い出すことが大事です。
想起する順番としては、まずはビッグキーワードから始めます。「自分のビジネスのメインキーワードは何か」を考えれば、すぐに思い浮かぶはずです。
次はミドルキーワードです。ビッグキーワードを商品分類で、さらに自サイトでの分類、メーカーやブランドでの分類、ユーザーでの分類などに分けていきます。
このビッグからミドルへの流れを基本として、次に紹介するキーワードの収集方法を漏れなく試してください。
キーワード収集でチェックすべき情報源
1. 自分のサイトから探す
最初に見るべきなのは、やはり自分のサイトです。「自サイトのコンテンツにどういうキーワードが含まれているか」を洗い出すことから始めます。コンテンツ内にあるテキスト、画像に添えたキャッチフレーズなどがキーワードの候補です。
それらの候補をGoogleの「キーワードツール」などで調べると、周辺のキーワードまで膨らませることができます。
2. ライバルのサイトから探す
「自分のビジネスに関係のある言葉は、すべて自分のサイトにある」などと考えてはいけません。次は、競合するサイトを見てみましょう。
同じような商品を扱っているサイトでは、同じ商品に関する説明でも、違う表現をしているかもしれません。「パソコン」を「メーカーパソコン」という呼称に統一しているなど、思わぬキーワードを使っていることもあります。
3. メーカーなどのサイトから探す
さらに、自サイトで扱っている商品のメーカーにスポットを当てます。公式サイトだけでなく、直販サイトもチェックします。これらのサイトで、また違った呼び方をしているかもしれません。自サイトが直販サイトの場合は(1)と重複するので、公式サイトだけ見てください。
なお、ファッション・インテリア関連ならブランドやデザイナー、本・CDなら作家やアーティストなど、商品の魅力に深く関係するものの公式サイトなどがあれば、併せて確認しましょう。
4. オフラインの販促活動や広告から探す
メーカーに関連しますが、オフラインで配布しているパンフレットやチラシ、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、街頭などで露出している広告があれば、それらが参考になります。また、そのような販促活動を競合サイトが展開している可能性もあるので、忘れずにチェックしましょう。
5. パブリシティから探す
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などでは、販促活動や広告とは別に、番組や記事による商品の評価などを行っている場合があります。また、オフラインの媒体に限らず、ネットの情報サイトも目を通しておくべきです。
これらの情報源は、自サイトのビジネスの領域で使われているキーワードが、ある程度網羅的に収集できるという点でも、参考にするメリットがあります。
6. 顧客データから探す
アンケートの回答、サポートセンターに寄せられた質問など、過去にユーザーから寄せられた生の声からも発見があるはずです。顧客の年齢層・性別・住所なども、キーワードや広告文の方向性を決める指標となります。
7. ユーザーの視点から探す
「ソーシャルネットワーキングサイト(Social Networking
Site)」の略。コミュニティサイトの一種で、すでに参加しているユーザーからの招待がないと参加できないのが特徴。代表的なサービスに「mixi」「GREE」がある。
mixi(ミクシィ)
GREE(グリー)
大きく分けて2つあります。1つは、商品のファンが運営しているホームページやブログ、SNSなどです。掲示板やコメントの書き込みにも注目しましょう。
もう1つは、身近な人に聞く方法です。「○○が欲しいとき、どういう言葉で調べる?」と聞けば、意外なアプローチの仕方に気付くかもしれません。
8. シソーラスを活用する
単語を文字列ではなく意味で整理した辞書。広義・狭義、同義・類義などの関係を体系づけているため、キーワードの「ゆらぎ」を調べるのに適している。単に「類語検索」とも呼ばれる。
人間は同じ意味の言葉でも、自然と言い換えをしている場合があります。これまでに収集したキーワードの同義語・類義語を、シソーラスで調べておきましょう。辞典やパッケージソフトのほか、無料で使えるツールもあります。
この記事は、書籍『検索連動型広告を成功に導くSEM戦略』の内容を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。
検索連動型広告を成功に導くSEM戦略
成長を続けるネット広告の中でも、もっとも注目なのが検索エンジンを使った「検索連動型広告」。その代表例であるGoogle「アドワーズ広告」、オーバーチュア「スポンサードサーチ」のキーワード選びやメンテナンスを通し、費用対効果を最大化していくSEMのセオリーとノウハウを、ネット専業代理店の SEMストラテジストが解き明かします。さらに、SEMのニュートレンドであるコンテンツ連動型広告、モバイルリスティング広告の新章を追加。検索エンジンを活用したプロモーションで成果を出したい人には必読の1冊。
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