レンタルサーバー導入&活用事例

お客様を育て、お客様に育ててもらう/スイム+ハイパーボックスDomain Keeper

レンタルサーバー導入&活用事例

株式会社スイム+ハイパーボックスDomain Keeper

野本 幹彦(フリーライター)

システムからコンサルティングまで含めた
よりよいサービスを「共に」提供していく

株式会社スイム 会社概要

株式会社スイム
株式会社スイム
  • 社名:株式会社スイム
  • URL:http://www.suimu.net/
  • 設立:1978年7月
  • 本社所在地:兵庫県姫路市保城1009-4
  • 事業内容:インターネット関連技術の有効利用コンサルティング、ウェブサイトの企画・構築・運営・管理・データベースシステムやソフトウェアの製造・販売その他

レンタルサーバー利用概要

申し込みの電話対応で
サポート体制が見えてくる

個人であっても会社であっても、思わぬ転機から力を付けてスキルアップしていった話はよく聞く。スイムの場合も、ハイパーボックスのレンタルサーバーサービス「DomainKeeper」と出会うことによって、徐々に業態を変え、業績アップを実現してきたという。Domain Keeperを利用することによってスイムにどのようなメリットが生まれ、どのように成長してきたのだろうか。代表取締役ITコンサルトの岩井迫泰行氏に話を聞いた。

78年から機械器具の設置工事を行ってきたスイムだが、97年に企業向けのインター ネットコンサルティング業務を開始したのを契機にIT事業を手がけるようになった。当初は、インターネットへの接続方法やメールの使い方などの基本操作をレクチャーするだけであったが、徐々にホームページ制作の要望が高まってくる。岩井迫氏が以前に印刷物のデザインをしていたことから、98年にはウェブサイト制作業務を行うようになり、そのためにレンタルサーバーを利用するようになっ た。

当時、サーバーをレンタルしていた会社はウェブ制作のクライアントからも評判が悪く、翌年の99年には地元・姫路のレンタルサーバー会社に移転を決意する。しかし、その会社も技術的に問題があり、3日に1度はサーバーがダウンしてしまうようなひどい状態だったという。

「お客様には自社の名前でサーバーを提供しているため、このままでは会社の信用自体を失いかねない状況でした」(岩井迫氏)

株式会社スイム 代表取締役ITコンサルト 岩井迫泰行氏
株式会社スイム代表取締役ITコンサルト
岩井迫泰行氏

困惑してしまった岩井迫氏は、ウェブ検索で新たなレンタルサーバー会社を見つけては電話で問い合わせ、何とか移転しなければと必死だった。「ほとんど泣きつくような状態で、今日明日にでも移転できないか、と5〜6件ぐらい問い合わせ続けました」(岩井迫氏)

しかし、電話を受けたレンタルサーバー会社の対応は、「契約のためにはまず郵送された契約書に判を押していただいて……」といったマニュアルどおりの回答や、「折り返しますので、しばらくお待ちください」というような返事ばかりだった。「そんな中、ハイパーボックスさんはすぐに対応してくれて、このくらいの期間で移転まで行いましょう、というプランをその場で決めてくれるほど、親切に話を聞いてもらえました」(岩井迫氏)

この会社であれば、今後も問題点を解決するのに前向きに対応してくれるのではないか、という印象を抱いた岩井迫氏は、すぐにサーバーをハイパーボックスの「Domain Keeper」に移転することを決めたという。

知識を持たない
ところからのスタート

レンタルサーバーを借りて、サーバー込みでデザインを顧客に提供していたものの、当時の岩井迫氏はネットワークやドメインに関する知識はほとんどなかったと語る。「まさに“ドメインって何?”という状態でしたが、何かトラブルや疑問が起きるたびにハイパーボックスさんのサポートに連絡していました。すると、端的にわかりやすい言葉で教えてくれる。1から勉強するような感じで、何かあるたびに自分もどんどん成長していきました」(岩井迫氏)

ハイパーボックスの代表取締役深田太郎氏によると「お客様を育てて、お客様から育ててもらうというのが我が社のポリシー」だという。「お客様から“こんなことできない?”と聞かれて“やっていません”と答えることは技術を提供する会社としては間違っていると思います。できないにしても、技術的に本当にできないのか、ということを考えてから回答するのとは大きな違いがあります。スイムさんのご質問やご提案は非常にユニークで、そういった使い方もあるのか、と考えさせられるものも多くありました。こういったお客様の意見からDomain Keeperに新たなプランやサービスが生まれてきたこともあります」(深田氏)と言うように、レンタルサーバー会社とその顧客が互いに勉強しあいながら成長していってきたようだ。

デザインに加え
システム開発までを手がける

スイムでは、2000年にはCGIによるシステム開発業務を開始させ、2005年にはJavaによるソリューションやビジネスモデルの開発/提案を開始している。「ハイパーボックスさんと出会わなければウェブ制作しかやっていなかったと思います」と岩井迫氏は言うが、どのような変化が生まれてきたのだろうか。「どんどん知識を覚えていくと、今度は自分の遠くにあったネットワークやサーバーというものが非常に身近に感じられるようになってきました。そうなると、もっとこんなことはできないのか、という欲が出てくるだけでなく、データベースについてもっと知りたい、触ってみたい、というようになってきました」(岩井迫氏)

現在スイムでは、ネットワーク周りやサーバー周りのコア技術はハイパーボックスに開発を依頼し、その技術をベースに、顧客の案件に応じてカスタマイズして提供しているという。レンタルサーバー会社と顧客という立場を超え、ビジネスパートナーとして協業を行うという珍しいケースではあるが、その根底にあるのがDomain Keeperのサポート力にあったということは非常に興味深い。深田氏が「最初は“やりたいこと”を伺ってそれに見合った技術を提供するという形でしたが、今度は“我が社にはこのような技術がありますがどのように転用できますか”と聞くような形になってきました」と言うように、技術を求めて成長する企業とそれを提供するために技術力を高めていく企業の関係が一歩一歩積み重なってきたことが伺える。最後に、岩井迫氏の経験に基づいたレンタルサーバー選びの秘訣を伺うと、以下のような答えが返ってきた。

「丁寧な口調や優しいサポートは、企業にとっては必要ないものです。オペレーターを使った、ありきたりの“伝えておきます”とか“調べておきます”などの柔らかいサポートは個人ユーザーには良いかもしれませんが、企業にとってはITに対する思考レベルをストップさせることになりかねません。それよりも、技術者がしっかりと対応してくれて、技術的なところまでわかりやすく教えてくれるようなサポートが重要です」

インプレッションが選んだレンタルサーバー

ハイパーボックスDomain Keeper bluebox Hosting Services
http://www.domain-keeper.net/

ハイパーボックスDomain Keeper bluebox Hosting Services

ハイパーボックスのDomain Keeperは、24時間365日の態勢で電話受付を含めたサポートを提供している。ウェブからいつでもサーバーのリセットができる遠隔電源制御システムなど、魅力的なサービスが多数用意されている。

株式会社ハイパーボックス 問い合わせ先
03-5537-6080(24時間受付)
isupport@domain-keeper.net

※この記事は、『レンタルサーバー完全ガイド vol.1』掲載の記事です。

※社名、所属部署、利用サービス、価格など、この記事内に記載の内容は、取材当時または記事初出当時(2005年5月)のものです。

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