レンタルサーバー導入&活用事例

CMSで誰でも更新できるレンタルサーバー/ルートレック・ネットワークス+@nifty

レンタルサーバー導入&活用事例

株式会社ルートレック・ネットワークス+@nifty

野本 幹彦(フリーライター)

すばやく頻繁に更新ができる
優れたCMSツールを提供するサービスを選択

株式会社ルートレック・ネットワークス

TEC-BB光ブロードバンドサービス
http://tecbb.jp/
  • 設立:2005年8月
  • 本社所在地: 神奈川県川崎市高津区二子5-1-1高津パークプラザ7F
  • 事業内容:ネットワーク監視ソフト/ハードウェアの開発・製造・販売、光ブロードバンドサービスの提供
  • URL:http://www.routrek.co.jp/

レンタルサーバー利用概要

国産ネットワーク機器の開発にこだわって創業

株式会社ルートレック・ネットワークス
代表取締役社長
佐々木伸一氏

ルートレック・ネットワークスは、2000年の6月に創業し、2005年に設立したネットワーク監視機器のソフトウェア/ハードウェアを開発する会社だ。代表取締役社長の佐々木伸一氏は、会社設立の経緯とコンセプトを以下のように語る。

「近年、コスト優先主義のために海外生産を行う企業が非常に多く、ネットワーク機器分野ではその傾向が顕著に見受けられます。当社はあえて同分野で、“物作り精神”を見直して行きたいと考え創業しました。ミッションクリティカルな分野で品質の高い“Made in Japan”の製品を“グローバル”に展開する事を目指しており、昨年は台湾にも進出しました」

ルートレック・ネットワークスは、レンタルサーバーを利用して自社のコーポレートサイトを運用しているが、@niftyとは別のサービスを利用しているという。

「我々のコーポレートサイトは、別のレンタルサーバーを利用しています。会社としては大きく分けてネットワーク機器とブロードバンド機器の2つの商品を扱っていて、ただ装置を売るだけでなく、運用監視などのサービスもあわせて提供していくことが我々の大きな特徴です。今回は、ブロードバンド機器にあわせたサービスとして開始した光ブロードバンドサービス『TEC-BB』の事業部のためにホームページを開設し、@niftyを利用しました」(佐々木氏)

新事業部の立ち上げと迅速なサイト構築が必要

ルートレック・ネットワークスが運営する光ブロードバンドサービスTEC-BBは、営業効率を優先する大手が手を出さずに普及が遅れている、24戸以下の賃貸マンションをターゲットにしたサービスだ。現在は6戸以上のマンションを対象としており、5戸以下でも相談に応じているようだ。しかし、コーポレートサイトですでに別のレンタルサーバーを利用しているのなら、事業部用のサイトも同じ事業者で利用したほうが使いやすいはずだ。なぜ、@niftyを選択したのだろうか。

「現在コーポレートサイトで使っているサービスに不満があったわけではありません。我々としては、ブロードバンドという“Time to Market”な分野の中でサイトを早く立ち上げたいと考えていました。また、更新もすばやく行う必要があったのですが、そのための専任担当者を置くほどの余力は我々にはありません。できるだけ兼任でサイトを更新できるようなツールがあるサービスを探したところ、@niftyが見つかったのです」(佐々木氏)

オプションのCMSを導入し誰でも更新できる環境を実現

@niftyビジネスホスティングでは、月額3,990円で利用できるCMS「PUBLIS Light」を提供している。本格的なCMSではなく、簡単ホームページ管理ツールと銘打っているソフトウェアだが、価格面でも使い勝手も目的に合っていたとソフトウェアエンジニアの竹田津氏は言う。

「コーポレートサイトはDreamweaverとMovable Typeを組み合わせて作成したのですが、制作にはある程度専門的な知識が必要です。一方、TEC-BBのサイトは、将来的に営業担当者がコンテンツを更新できるようにするためPUBLIS Lightを利用することにしました。FAQなどは頻繁に更新する必要がありますから。テンプレートを選んでウィザードに従うだけでサイトが構築できるので、誰でも利用できると感じましたね。ワープロ感覚で利用できるし、ウェブブラウザさえあれば利用できるので、どこにいてもページを作成できるところが気に入りました」

続けて佐々木氏も「ツールとサービスの選定は竹田津に任せていたのですが、“私が使えるものを選べ”という指示だけは出していました。実際、私はホームページなどを作ったことはないのですが、試してみたら非常に簡単でしたね」と使い勝手のよさを気に入っているようだ。

「事業部をいくつも立ち上げて独立採算でやっていく企業が増えていく中で、“攻め”のサイトを運用するには、更新をいかに簡単にするかが問題となってくるはずです。そういった意味では、このようなCMSツールが提供されているのは大きなメリットだと思いますね」(佐々木氏)

大手国産サービスの信頼性親切なサポート体制にも満足

国産の物作りにこだわっている同社ならではの「Made in Japan」に対するこだわりもあると佐々木氏は言う。

「PUBLIS Lightは国産のツールです。海外製だとどうしても“かゆいところに手が届かない”という印象があります。ネットワーク機器でも、海外メーカーに変更や対応を要求すると数か月待たされることがありますから

使い始めたら、メニューの構成が使いづらいと感じたので、メーカーに要望を出したところ、2週間程度で要望が反映されたということがありました。メーカー側の対応が早くて安心できますし、@niftyの対応もよかったですね」(竹田津氏)

現在、2つのサービスを利用していて、レンタルサーバーとしての使い勝手に違いは感じないのだろうか。

「大きなサービスの差は感じないし、どちらもトラブルなく利用できているので不満はありません。サポートに関しても、非常に親切に対応していただいています。ただ、TEC-BBは一般の方に向けたサイトですので、共用SSLが利用できるのはありがたいですね。将来的には、アンケートフォームや申し込みフォームで利用しよう考えています」(竹田津氏)

「信頼性という点から考えると、大手メーカー系列のISPが行っているサービスなので、間違いないだろうという安心感はありますね。コーポレートサイトと別々のサービスだとやりづらい部分もあるので、コーポレートサイトの契約が切れる頃に@niftyで1つにまとめようと考えているところです。支払い窓口は1つのほうが楽ですし」(佐々木氏)

ルートレック・ネットワークスでは、今後はTEC-BBの提供範囲を拡げ、事業として伸ばしていきたいと考えている。

「今は東京を中心に展開しているTEC-BBですが、2007年の初めから九州でも展開していきます。総務省が光ブロードバンドを広げていこうとしている一方で、小規模な賃貸物件には導入されづらいという非常に“すき間”が空いた状態ですので、我々がこの事業をやることで光ブロードバンドの普及をお手伝いできれば、社会的にも意義のあることだと考えています。また、小さな賃貸物件でも、光ブロードバンドを導入することで物件価値を高めることができるので、注目していただきたいと思っています」(佐々木氏)

株式会社ルートレック・ネットワークスが選んだレンタルサーバー

@niftyビジネスホスティング
http://www.nifty.com/biz/hosting/bhos/

「@niftyビジネスホスティング」は、月額2,940円から利用できる共用レンタルサーバーサービス。サーバーは、24時間365日の監視体制で管理されており、高い信頼性と安全性を誇る。無料で利用できるSSLやスパムメールブロックのほか、豊富なオプション機能を提供しており、ウイルスチェックや迷惑メールフィルタなど、ニーズに合わせたサービスを選択できる。また、ウェブサイトの管理に役立つCMSや、ブログソフトウェアMovable Typeも利用できる。

※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウvol.4』 掲載の記事です。

※社名、所属部署、利用サービス、価格など、この記事内に記載の内容は、取材当時または記事初出当時(2007年1月)のものです。

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